JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆分からないときには辞書を引くのです。 昨夜、Twitterを眺めてたら、 初夢が、元旦に見る夢なのか、2日に見る夢なのか、考えていたら、分からなくなって眠れない。 という趣旨の「つぶやき」があった。「眠れない」は、勿論冗談であろうし、揚げ足をとるつもりはないが、 こういうことは「考え」ても仕方がない。知っているか、知らないか、なのだから、分からないときには、 辞書を引くのである。 私は子供の頃から、父に、 分からないときは、まず、字引を引くんだあ。 と、散々言われたので(実際に父は実にこまめに辞書や百科事典を引く人だった)、こういう時には躊躇わずに、 辞書を引く。本当は昔ながらの紙の「広辞苑」などを引いた方が一覧性があり、隣の項もつい、読んだりして 為になるのだが、億劫なときがあるが今は有り難いことに、広辞苑、ランダムハウス英和辞典、世界大百科事典を 簡単にPCにインストール出来る(ネット上の無料の事典も多い)のだから、調べ物をするには涙が出るほど、 有り難い環境なのだが、如何に便利になろうが、「字引をひく」習慣が無い人はいくら便利になっても、これらを 活用しない。勿体ないことである。 ◆さて、初夢は、元旦か2日か。 結論から言うと,いずれも「可」ということになる。 元日の夜に見る夢。また、正月2日の夜に見る夢。 元旦、2日いずれも可、ということだ。 次に、Yahoo!辞書から、小学館の「大辞泉」 新年最初に見る夢。ふつう元日または2日の夜に見る夢をいう。古くは、節分の夜に見る夢をいった。 更にYahoo!辞書から、三省堂の「大辞林」。 【1】 その年最初に見る夢。元日の夜または正月二日の夜に見る夢。 いずれの辞書も煮え切らない。というか、特定不可能なのであろう。 但し、国語辞典だと、1日と2日と「両方あり」となった理由がはっきりしない。 こうなったら、百科事典の出番である。私は平凡社の世界大百科とその「簡易版」とでもいうべきマイペディアの 両方を持っているが、世界大百科はやや詳細で、読者の皆様もあまり読む気がしないであろうから、 「マイペディア」の説明だけを載せる。 【初夢】 というわけで、初夢は元旦か、2日か、はっきりとした定義がない、というのが結論であることが分かる。 「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」は、誰でも知っているだろう。 これに従えば、富士山を背景に茄子を咥えた鷹が飛んでいる夢を見たら、最も縁起が良いことになるが、 実際にそんな夢を見たことがない。ある方がいらっしゃったら、是非教えて頂きたい。 ◆「初夢」の晩は、枕の下に宝船をおくのである。 「マイペディア」の説明にあるとおり、 室町時代から宝船を枕の下に敷いて寝ると吉夢を見るという風習が広まった。 のであり、私が子供の頃は明治生まれの祖母と同居していたので、このような正月の習慣は忠実に実行していた。 本当は、木製の宝船に筆で書くのだが、現代では折り紙の「宝船」で良い。 この宝船にある「短歌」を書くのであるが、見事な「回文」になっている。 「長き世のとをの眠りのみな目覚め波乗り船の音のよきかな」(ながきよのとおのねむりのみなめさめなみのりぶねのおとのよきかな) よくぞ、見事に考えたものである。 日付が変わってしまい、今更更新しても仕方がないが、今日も一日寝ていたので、誠に申し訳ない。 ◆【音楽】おめでたい音楽。モーツァルト:ディヴェルティメント17番 K.334 第一楽章。 言わずと知れた天下の名曲を、ウィーン・フィルのメンバーで結成された、ウィーン室内合奏団 が演奏したCDで、クラッシックのある程度の段階に達したファンなら、皆が知っている名盤である。
2009年01月02日(金) すみません。どうしても、まだ時事問題を書けません。/ジャーマン・ブラス
JIRO
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