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JIROの独断的日記
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2003年01月02日(木) 1.初夢の行事 2.辛い正月

◆正月2日に見る夢を初夢という。私が子供の頃は折り紙で「舟」を折り、そこに、「長き夜の遠の寝ぶりの皆目覚め波乗り船の音のよきかな」という歌を書き添えて寝ると良い夢を見るという、昔からの習慣を実行していた。この言葉はひらがなにしてみるとすぐに分かるが、回文になっている。子供心によくも、これだけ上手い具合に作ったものだと感心した。

こういう風流な習慣は、どんどん無くなるが、勿体無いと思う。

◆うつ病患者にとって正月やゴールデンウィークなど、世間の人が楽しそうにしている時期は誠に辛いものである。ここ4日間、一歩も外に出ていない。散らかり放題の部屋の万年床で寝たり起きたりしているだけ。抗うつ薬を飲んでいるので、酒は一滴も飲まない。飲みたいとも思わない。家内は私の病気の事など考えたくも無いようで、いかに私が苦しくても声ひとつかけてこない。病気になって以来、家内と母の仲が険悪になり、もう母には2年も会っていない。父は私がロンドン駐在中に他界した。

 父、母、兄、祖母、私の5人家族と、14年間飼っていた犬で過ごした頃は、堅苦しくて面倒な事も会ったが今となっては懐かしい。無性に死にたくなる。これも病気の症状だと自分に言い聞かせるが、惨めである。こんなことならば、正月休みなど無い方が良い。会社にいてもつらいのだが・・・。


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