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2010年01月03日(日) |
「バードストライク?日航機エンジン停止・緊急着陸」←「ハドソン川の奇跡」もバードストライク。昨年1月15日でした。 |
◆記事:バードストライク?日航機エンジン停止・緊急着陸(1月3日21時8分配信 読売新聞)
3日午前11時7分頃、新千歳発神戸行き日本航空3302便(ボーイング767―300型機、乗員乗客231人)が、
新千歳空港を離陸直後の上空約60メートル付近で、左エンジンの排ガス温度が急上昇する異常表示が出た。
機長は左エンジンを停止し、約15分後に新千歳空港に緊急着陸した。乗員乗客にけがはなかった。
日本航空によると、左エンジン内部に鳥を吸い込んだ「バードストライク」のような痕跡があり、
エンジンの交換が必要なほど内部が破損していたという。
◆コメント:無事だったのはたまたま幸運だったからである。
「バードストライク」といえば、昨年、アメリカで
「ハドソン川の奇跡」(USエアウェイズ1549便不時着水事故)が起きたことを思い出す。
とは言っても人間の記憶は頼りにならないので、いつの事だったか調べたら、
約1年前、2009年1月15日の事であった(Wikipedia)。
USエアウェイズ1549便不時着水事故においては機長沈着冷静な判断が、一人の犠牲者も出さずに済んだ結果をもたらした、
と、何でも「ヒーロー」が好きなアメリカでは、やたらと機長が英雄視されるのは、さもありなんだが、
機長のチェズレイ・サレンバーガー(Chesley Burnett "Sully" Sullenberger III)が「自叙伝」を出版すると聞いて、
如何にもアメリカだなと思った。
話が逸れるが、「ハドソン川の奇跡」のちょうど2ヶ月前、2008年11月15日に公開された日本映画、
「ハッピーフライト」(「ウォーター・ボーイズ」「ウイング・ガールズ」の矢口史靖監督))
は、無論フィクションで、全くの偶然だが、「バードストライク」が原因で機体の一部が破損し、急遽
羽田に緊急着陸する、というストーリーである(航空映画というより、コメディだが)。
それはさておき、毎年航空機のバード・ストライクによるエンジン故障・損傷は枚挙に暇が無い。
2006年、日本だけでも、1233件の報告があったというから、平均すれば、1日3.3件の割合で、
バードストライクが起きていることになる。
ウィキペディアの「バードストライク」の項を読むと、
装備するジェットエンジン開発の際に4ポンド(1.8kg)の鳥を吸い込ませるテストを行い、
吸い込んだ後でも基準を上回る推力が保てることを実証することがほぼ必須となっている。
とのことだが、「ハドソン川の奇跡」では、事故が起きたエアバスA320は、
実際に両エンジンが停止し、不時着せざるを得なくなったのである。
犠牲者が出なかったのは、たまたま機長がベテランであった事が幸いした。
つまり、「運が良かった」のであり、一歩間違えれば地上に墜落、
炎上、乗客・乗員全員死亡になりかねなかったのである。
その割には根本的な対策が取られていないのが気になる。
現在では、各空港にはバード・ストライク対策要員がいて、
管制塔の判断・指示により、鳥の群れに近づき「空砲」をうつのがせいぜいらしい。、
鳥を撃つと、動物保護団体がウルサイからである。
しかし、鳥の命と飛行機に乗っている人間の命、どちらが大切か、
言うまでも無いことで、鳥の命の方が大切というならば、全国のケンタッキーフライドチキンが
襲撃されないのは、おかしい(襲撃してはいけませんよ?イヤミで書いているのだ)。
物事には軽重があるのだ。
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