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JIROの独断的日記
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2005年01月02日(日) 「タイ南部、邦人百数十人が安否不明=不明者身元特定、早くて1カ月」日本政府、早く動け。

◆記事1:タイ南部、邦人百数十人が安否不明=不明者身元特定、早くて1カ月−津波被害

 

【プーケット(タイ南部)2日時事】スマトラ沖地震による大津波の被害を受けたプーケット、パンガー、クラビのタイ南部3県で少なくとも邦人百数十人の安否が依然確認されていないことが2日分かった。日本政府当局者が明らかにした。家族らの情報から津波襲来当時、3県に滞在していたとみられ、遭難した公算が大きいという。今回の津波による邦人犠牲者が飛躍的に増える恐れが出てきた。

 邦人不明者の情報はプーケット島へのツアー参加者を中心に収集されてきたが、今回判明した不明者の大半はピピ島やカオラックに滞在していたという。  (時事通信) - 1月2日21時0分更新


◆コメント:早くしないと、火葬されてしまうぞ。

 

日本人のことだけを心配していてはいけないが、日本政府はまず、日本人の安否の確認と、亡くなっているのならば、ご遺体の特定に全力を挙げるべきなのである。

 正月どころではない。

事が事なので、流石に外務省は動いているのであるが、全然進展が見えない。

外務省 海外安全ホームページを見ると、タイ:津波被害者のご家族の方へというページがあり、読めば分かるが、遺体の本人確認は各人(家族)でタイに行って、問い合わせて、自分でやって下さい。通訳も自分で連れて行って下さいという、極めてすげない内容である。このページの一部を引用すると



タイ政府は、死傷・行方不明者情報をウェブサイト上で公開しています (http://www.csiphuket.com)。同ウェブサイトでは、今回の津波によりタイ国内で死傷・行方不明になった方を、氏名や年齢によって検索することができます。



そこで、そのURLを開くと、Official Thai Tsunami Infomation Centerのサイトになっているが、殆どが現地語で表記されており、このサイトから「氏名や年齢で行方不明者、死傷者を検索すること」など、普通の人には出来そうにない。

Japaneseというリンクをクリックすると、現れるのは、次のメッセージだけである。


限界と妨害点

  1. 害が発生した当初、津波によってお亡くなりになられた方々のご遺体のほとんどが水着しか身に付けていなかった為に、身元の確認をする際に充分な証拠が見当たらない点。身元確認に役立つものはほとんど波によって流された、または泥に埋まっている状態である。
  2. ほとんどの被害者は、水、泥に溺れて亡くなられ、遺体を発見するのに4日から5日間という時間が必要であった。発見された遺体はほとんど腐敗しており、身元確認をするのが非常に困難であった。
  3. タイのような大変暑くて湿気の多い熱帯気候の中で災害は発生した為に、遺体は大変早く腐敗してしまい、身元確認のための部品を回収するのが非常に困難となった。しかし15カ国からのDVIチームとタイ警察,法廷のスペシャリストが集結し、それぞれの遺体の身元確認を急いでいる。被害者のご家族、または親戚の方々には、それぞれ被害者の何らかの記録(歯科治療の記録、指紋、DNAなど)の提出を要請している。





つまり、日本政府は、タイ政府に訊いてくれ、といい、タイ政府は、死体の腐敗が早いので、遺体の特定は難しいというような弁明をかろうじて日本語でWebサイトに記載しているに過ぎない。

但し、これは、失礼な言い方だが、はっきり言って、タイやインドネシア政府に多くを期待するのは、無理だ。事態(犠牲者の数)が大きすぎて、タイ、インドネシアの法医学者全部集めてもどうにもなるまい。

こういうときは、日本政府が率先して法医学者なり、検屍ができる専門家を、出来るだけ大勢、大学や研究機関などから集めて、通訳も集めて、現地入りして、残念ながら、多分すでに亡くなった方を、御遺族が見つけ出す手助けをするしかない。

出来れば日本人以外の病人の治療や、検屍にも協力するべきだ。

日本政府は、自国民に対する責任と、アジア最大の超大国としての国際的人道的責任を全うするべきである。こういうのを国際的貢献というのだ。

それとも、日本政府は、中東の戦争の手助けに何千億円も使うカネはあるが、自然災害の被害者のご遺体を日本に戻すのに使うカネなどない、というつもりなのであろうか?

元日に首相官邸ホームページに首相の「年頭所感」が掲載たが、犠牲者は誠にお気の毒、とおざなりの言葉が連ねてあるだけだ。

また、外務大臣は今年になってから、この緊急事態に関して何の発表もない。一体なにをぼやぼやしているのだ。

緊急事態なのである。繰り返すが、正月もへったくれも、ない。


2004年01月02日(金) 「困っている人を助ける」ためにできること。
2003年01月02日(木) 1.初夢の行事 2.辛い正月

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