JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:欧州寒波、死者38人に…空港閉鎖も(12月21日12時40分配信 読売新聞) 【パリ支局】欧州の寒波による被害は20日、拡大し、AP通信などによると、 ◆コメント:地球温暖化の影響で、欧州の気候が寒冷化する可能性は以前から指摘されていました。 この件に関係しているかもしれないことを、私は、 ◆熱塩循環とは何か。 世界の海の水は、超巨大なベルトコンベアーのようになっていて、約2000年かけて、地球を一周します。 低緯度で暖められて、表層を流れてきた海水は暖かく(メキシコ湾流)、これがヨーロッパ大陸の西の大西洋を通るので、 多くのヨーロッパの都市は、東京どころか、ロンドンなどは北海道よりも北にあるのにもかかわらず、 (日本をヨーロッパの近くに寄せた、この地図を見ると大変よくわかります。) このベルト・コンベアが循環する原動力は何かというと、メキシコから北上してきた海水が、北上するにつれて、 冷気に接して水温が下がり、相対的に塩分の濃度が高くなり、さらに、北極海の海氷が出来るときに、塩分は凍りにくいので、 氷の外に排出されるのですが、これで、高緯度の海水の比重を高くします。 比重が大きい(塩分の濃度が高い)海水は、海の表面から、深いところへ沈んでいきます。 この運動を「熱塩循環」といい、巨大な「ベルト・コンベア」つまり海洋水の大循環を動かす 原動力になっているのです。 ところが、近年予想以上の速さで北極海の海氷が温暖化の影響で溶けています。 また、北欧の陸にある氷河が、やはり温暖化が原因で溶けて、溶けた水が海に流れ込んでいます。 北極海の海氷も陸地の氷河も淡水ですから、これらが溶けて海に流れ込むと、 本来、塩分の濃度が濃くなり、海水の比重が重くならなければならないところで、海水を薄めてしまいます。 比重が大きくならなければ、海面近くの海水が、海の深いところへ沈まなくなってしまいます。 極端な場合、ベルトコンベアが、止まってしまいます。するとメキシコ湾の温かい海水が欧州付近にまで 上がって来ません(熱塩循環の停止)。メキシコ湾流のおかげで高緯度にも関わらず、さほど寒くなかった欧州は、寒冷化するかもしれません。 以上が2007年8月に書いた記事の中で、欧米の寒冷化と関係する部分です。 ◆欧州の寒波は、まだ短期間の現象ですから、もう少し観察しないと何とも言えません。 最近の欧州の寒波は、まだ長期的に持続するかどうか分かりませんので、
2008年12月20日(土) 「<江ノ電>早世の少年に運転士「辞令」 没後10年夢かなう」←いい話だ。こういうニュースもどんどん取りあげて頂きたい。
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