白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2012年12月03日(月) 冬の夜にシミジミと。

私と夫はベッドに入ってから、お喋りをしてから寝るのだけれど、昨日はちょっと重たい話になってしまった。

キッカケは私の友人が正社員の登用試験に合格したって話題。夫は「会った事ない人だけど嬉しいわ。これが30代なら分かるんだけど40代で…ってのは凄い。いやぁ…最近、いい話無かったし気持ちが温かくなったよ」と喜んでくれたのだけど「そう言えば確かに最近いい話って無いよね」って流れになってしまった。

私も夫も40代。友人達も40代。みんなそれぞれ頑張っているけれど、何がしか問題を抱えている人が多い。夫の友人には世間的に見れば「勝ち組」としか思えない人も多いけれど、お子さんが重い病気を抱えている…等、苦労している人も少なくない。

私がまだ実家にいて、金銭的にも精神的にもギリギリの状態でやっている頃、お向かいに住んでいた婆さまが「安易に人を羨んではアカンて。どこの家庭も蓋を開けてみれば色々あるんやよ。白蓮ちゃんは恵まれてる」とよく言われた。

でも当時の私は素直にその言葉を聞く事など出来なかった。「どうして私ばっかり」と思っていたし「いやいや。世の中には順風満帆の人生を送っている人だっているでしょう」と思っていた。でも40代になった今なら分かる。どこの家庭も蓋を開けてみれば色々あるって事が。「悪い話を聞かない」って人もいないではないれど、そういう人って「腹を割った話をしていない」人だったりする。まぁ、家庭の内情なんてそうそう人に話す物でもないのだけれど。

年を重ねていく事に、人は色々な物を抱えていくのだと思う。金銭的な問題だったり、家族間のトラブルだったり。あるいは病苦だったり。「人間が生きていくって大変なことだよね」なんて事を夫と話した。

私達家族は世間的に見ると、まぁボチボチやっている方だと思うけれど、決して完璧と言う訳ではない。実際は夫の会社の業績が悪くて今年はボーナスが出ないのだ。我が家はボーナス払いにしているローンないので「ボーナス貯金が出来なくなっちゃうね」と言う程度で、それほど困ることはない。お給料も決して高い方ではないけれど地味に暮らせば親子3人、充分にやっていける。

しかし、こんな我が家の生活も永遠に続いていく保障なんてどこにも無い。誰かが病気をしたり、死んでしまったらこの幸せは一瞬で崩れてしまう。夫の会社だって潰れないとは限らないし、娘がまっすぐに育ってくれるとも限らない。不幸なんてどこからでも襲ってくる。心おきなく「いま」を満喫しておかなくては。

夫への感謝。娘への愛情。くれぐれも出し惜しみしないようにしよう。

夫は「俺は昭和のオヤジのように死ぬ前に1度だけありがとうとか言うタイプじゃないから」と、いつも「ありがとう」を言ってくれる。私も「ありがとう」を口にするよう心掛けてはいるものの、当たり前に受け取っている事も多い。寒い夜、一緒に眠ってくれる家族をもっと大切にしなきゃいけないなぁ……と冬の夜にシミジミと思った。

……と、微妙に湿っぽい話はここまで。今週もまた1週間が始まってしまった。来週から娘の幼稚園では短縮保育スタート。ややこしい用事は今週中に片付けておかねば。ボヤボヤしていられないなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】
2011年12月03日(土) 懐かしの0系新幹線。
2010年12月03日(金) 晩酌と強風
2009年12月03日(木) お団子を作る。
2008年12月03日(水) クリスマスリース
2007年12月03日(月) 自分の居場所
2006年12月03日(日) やめられない。とまらない。
2002年12月03日(火) 病院で思ったこと〜女性の顔剃り考〜
2001年12月03日(月) アルコールの季節♪

白蓮 |MAILHP