私と夫はベッドに入ってから、お喋りをしてから寝るのだけれど、昨日はちょっと重たい話になってしまった。
キッカケは私の友人が正社員の登用試験に合格したって話題。夫は「会った事ない人だけど嬉しいわ。これが30代なら分かるんだけど40代で…ってのは凄い。いやぁ…最近、いい話無かったし気持ちが温かくなったよ」と喜んでくれたのだけど「そう言えば確かに最近いい話って無いよね」って流れになってしまった。
私も夫も40代。友人達も40代。みんなそれぞれ頑張っているけれど、何がしか問題を抱えている人が多い。夫の友人には世間的に見れば「勝ち組」としか思えない人も多いけれど、お子さんが重い病気を抱えている…等、苦労している人も少なくない。
私がまだ実家にいて、金銭的にも精神的にもギリギリの状態でやっている頃、お向かいに住んでいた婆さまが「安易に人を羨んではアカンて。どこの家庭も蓋を開けてみれば色々あるんやよ。白蓮ちゃんは恵まれてる」とよく言われた。
でも当時の私は素直にその言葉を聞く事など出来なかった。「どうして私ばっかり」と思っていたし「いやいや。世の中には順風満帆の人生を送っている人だっているでしょう」と思っていた。でも40代になった今なら分かる。どこの家庭も蓋を開けてみれば色々あるって事が。「悪い話を聞かない」って人もいないではないれど、そういう人って「腹を割った話をしていない」人だったりする。まぁ、家庭の内情なんてそうそう人に話す物でもないのだけれど。
年を重ねていく事に、人は色々な物を抱えていくのだと思う。金銭的な問題だったり、家族間のトラブルだったり。あるいは病苦だったり。「人間が生きていくって大変なことだよね」なんて事を夫と話した。
私達家族は世間的に見ると、まぁボチボチやっている方だと思うけれど、決して完璧と言う訳ではない。実際は夫の会社の業績が悪くて今年はボーナスが出ないのだ。我が家はボーナス払いにしているローンないので「ボーナス貯金が出来なくなっちゃうね」と言う程度で、それほど困ることはない。お給料も決して高い方ではないけれど地味に暮らせば親子3人、充分にやっていける。
しかし、こんな我が家の生活も永遠に続いていく保障なんてどこにも無い。誰かが病気をしたり、死んでしまったらこの幸せは一瞬で崩れてしまう。夫の会社だって潰れないとは限らないし、娘がまっすぐに育ってくれるとも限らない。不幸なんてどこからでも襲ってくる。心おきなく「いま」を満喫しておかなくては。
夫への感謝。娘への愛情。くれぐれも出し惜しみしないようにしよう。
夫は「俺は昭和のオヤジのように死ぬ前に1度だけありがとうとか言うタイプじゃないから」と、いつも「ありがとう」を言ってくれる。私も「ありがとう」を口にするよう心掛けてはいるものの、当たり前に受け取っている事も多い。寒い夜、一緒に眠ってくれる家族をもっと大切にしなきゃいけないなぁ……と冬の夜にシミジミと思った。
……と、微妙に湿っぽい話はここまで。今週もまた1週間が始まってしまった。来週から娘の幼稚園では短縮保育スタート。ややこしい用事は今週中に片付けておかねば。ボヤボヤしていられないなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。