白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2009年12月03日(木) お団子を作る。

最近、娘は「お団子」に並々ならぬ執着心を持っている。

キッカケはたぶん『桃太郎』に出てくる「きびだんご」だと思う。娘は桃太郎を絵本ではなく私の語りで聞いているので、きびだんごのビジュアルをどのように想像しているかは激しく謎なのだけど、お話の途中で「きびだんご」が出てくると、やたらテンションが上がる。

そして、もう1つのキッカケは砂場でのお団子作り。娘はまだ2歳になったばかりで、上手にお団子を作るなんてまだまだ無理なのだけど、小学生のお姉ちゃん達に遊んでもらっている時に「お団子作り」を覚え、それに感動したらしく、砂場に行くと私にお団子を作るようを要求する。作ったお団子は当然のようにお持ち帰り。お団子が乾いて割れて涙するのも定番行事だ。

そして今日は雨。雨の日は退屈しのぎに家で手造りオヤツを作ることが多い。家にある材料と睨めっこして「クッキーにしようか、バナナケーキにしようか…」などと悩んでいたのだけれど、娘のお団子熱が高まっているうちに、娘にも自分で食べることの出来るお団子を作らせてあげようと思い立ち、サツマイモお団子を作ることにした。

作ったのはサツマイモを茹でて潰した物に、水溶き片栗粉を入れて火にかけたものを団子にして、きな粉をまぶす……というシンプルなもの。小さく丸めたお団子を楊枝に刺して「串団子」にしたのだけれど、団子を丸めて串に刺す段階で、娘がきな粉を舐めだしたので「ちょっと味見をしてみよう」と、味見をさせたら大変なことに。娘はお団子を作ったはしからパクリパクリと食べ始めたのだ。

はじめて作るレシピだったので、どんな味になるかちょっと心配だったので、娘が喜んで食べてくれるほど美味しく出来たのは嬉しかったけれど「美味しいお茶を入れてティータイム」は出来なくなってしまった。娘は味見だけでお腹いっぱいになるほど食べてしまっていて「これ以上食べると夕飯が入らなくなるから」と出来あがったお団子は早々に引き上げることになってしまった。

娘とお菓子を作りはじめて今日で何回目になるのかは分からないけれど、サツマイモのお団子はかつて無いほどの食いつきだった。娘はあれこれ手をかけたお菓子よりも、素材の味が前に出るお菓子の方が好きなのかなぁ。実際……今日のお団子は今まで作ったお菓子の中で1番簡単だったけれど、1番美味しかったかも知れない。

今日もお風呂の中で娘に『桃太郎』の話を聞かせたのだけど、娘はきびだんごのくだりになると「お団子、作った!」と嬉しそうだった。サツマイモのお団子は娘のお腹も心も満たしてくれたようだ。また、何かの機会に作りたいなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。

娘と作ったサツマイモのお団子。紫芋を使用。写真に登場しているのは比較的形が綺麗な物。娘が丸めたお団子はなかなか個性的な仕上がりだった。








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