先日「母親がコンビニへ行くのに5歳児と1歳児を留守番させていた。けしからん」と言う記事を読んだ。どうやら母親は「コンビニは近くだし僅かな時間だから大丈夫かな」と言う観点で留守番させたのだと思うけれど、私も「それは駄目でしょ」と思った。実際、兄弟だけで留守番をしていての事故は決して少なくないのだ。僅かな時間でも幼い5歳児の子に1歳児の面倒を見させるなんて考えられない。
……と。ここで、ふと思い出した事が。私は子どもの頃、0歳の弟と2人で留守番をした事がある。弟とは5歳違いだから5歳児の私が0歳児の弟を見ていた訳で「5歳児と1歳児」どころの話ではない。それも留守番は1度きりではなくて「母が市場に買い物に行く時」に何度もおこなっていて、実家の母は「白蓮がベビーベッドから赤ん坊だった弟を降ろして、オムツを替えていたのを見た時は冷や汗かいたわ。小さな身体でよく落とさなかったねぇ」なんて笑い話をするのだけれど、よくよく考えてみたら「冷や汗かいたじゃないでしょ!5歳児に0歳児を任せるのが間違ってるって」って話だ。
私は実家の母がネグレクトをしていたとか、そう言う事を言いたい訳ではない。時代によって育児の常識は変わっていく……って事を言いたいのだ。
近所の公立幼稚園では、親が幼稚園まで送り迎えをすることになっているけれど、ずっと地元に住む同世代の人は「そう言えば幼稚園は最初の日だけ送ってもらったけど、それからはずっと1人で通ってたわ」と言う。35年前の話だ。そう言えば、私も幼稚園の頃には既に1人で外をウロウロしていたし、習い事なども近所の子ども達と連れ立って子どもだけで通っていた。保護者が送り迎えをしていた子どもなんて1人もいなかった。
地域性もあると思うので、なんとも言えないけれど、私の住んでいる地域では幼稚園の間は1人で子どもを遊ばせるなんて、とんでもないというのが常識になっている。勿論、我が家も娘が外に出る時は私か夫がついていく。公園であっても、たとえ家の前であっても。習い事だって送り迎え付きだし、習い事の送り迎えは場所や時間によっては小学校に上がってからも続く。
私の母世代の女性の中には「今のお母さんは恵まれている。便利な道具がいっぱいあるし、子育てだって楽なはず。お洒落して可愛いお母さんも多いし楽でいいわね」的な事を言う人がいる。確かに一部合っているところもあるけれど、今の育児が昔に較べて「楽でいい」とは思えない。私の母世代の人達は今ほど子どもの世話をしていなかったのだ。今よりも子どもの数が多くて、家事が大変だったかも知れないけれど、私達世代ほど子どもに時間を割いてはいない。
女性の社会進出の話をする時「女性の敵は女性」と言われたものだけど、それは育児に関しても変わらない。現役子育て世代の足を引っ張っているのは、子育てを終えた世代である事が多い。もちろん、全員がそうだとは言わない。「今のお母さんは、子どもにかかりっきりで大変だねぇ。私の頃は放ったらかしだったからね」と分かってくれる人もいる。
現役子育て世代を理解して欲しいとは言わない。せめて背中から撃つような真似をしないで欲しいと切に願う。ちなみに……私の身近なところで言うと、背中から撃ってくるのは実家の母。意外と理解してくれているのは義母。子育て終了世代も色々だ。
今日はグチグチと面白くもない話を書き連ねてしまったけれど、何がどうあったとしても親は子どもを育てていかねばならない。明日は幼稚園の作品展で、今日は午前保育で娘が帰宅する。私もPCの前でノタクタしていないで、そろそろ迎えに行く準備をしなくてはなぁ……って事で今日の日記はこれにてオシマイ