白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2007年11月22日(木) なる前。なってから。

出産前、母親になったら自分がどんな風に変わっていくのか…って事について、少し不安を持っていた。

周囲の人から「母親になったら女性は変わるよ」ってなことを聞かされていたので、今まで積み上げてきたものを根こそぎ崩されてしまうんじゃないかと思って心配だった。「子育ては楽しいよ」と聞かされる反面で「自分の時間なんて全く持てない」とか「出産前の友人関係など続けていけないよ」などと憂鬱になってしまうような話もたくさん聞かされていた。

娘が産まれて今日で42日。娘は私の生活の中心にいる。私は賃金労働をやめて専業主婦生活に入り、育児と家事が仕事となった。……が、今までお金を貰ってしていた仕事が、育児と家事にスライドしただけで、それ以外の部分は出産前と変わらないような気がする。

「育児は24時間休み無し」と言われるけれど、私の場合は「毎日が日曜日」という感覚だ。確かに娘のお世話は大変だが、楽しい部分の方が断然多い。学生時代に一般教養課程が終わって、自分の専門だけ勉強すれば良いようになった時に「嫌いな科目を勉強しなくて良いなんて、毎日遊び暮らしているようなものだなぁ」と思ったことがあるのだけれど、今は丁度その感覚と似ている。

自分自身が自由に使える時間は減ってしまったのは事実だけど「自分の時間が全く持てない」ってことはない。ガッツリと何時間か遊ぶ…って訳にはいかないけれど、合間の時間にはネットで遊んだり、本を読んだり、編み物をするのも可能だ。友人関係については、時間的な面でも金銭面でも、それまでのようなお付き合いは出来なくなってしまったけれど、だからって私にとって友人はそれまでと同じように大切な存在であることに変わりない。「忙しい」を理由に関係が途絶えてしまわないよう努力しなくちゃなぁ……と思っている。

出産して育児一筋になった友人を見ていると、こんな事で良いのかなぁ……と思ったりもする。私はいささか余所見が多い母親のような気がする。「合間の時間」は、もっと気を入れて家事に取り組む……とかすれば良いのだろうと思うのだけど、完璧な母親になどなれそうにも無いので、ここは1つ毎日楽しく暮らしていくことを選択したい。

夫をはじめ周囲の人からは「子育て大変でしょ? 無理しないでね」と気を使ってもらっているのだけれど、内心では「いやいや。本当に毎日愉快に暮らしているのでお気遣いなく」と、かえって恐縮してしまう。「人として、こんなことで良いのかなぁ…」と心配になる事もあるけれど、しばらく…娘が小さいうちは、娘との暮らしをノンビリと楽しませてもらおう……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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