鶴見俊輔氏逝去。
大人物、あるいは大知識人、とよんで遜色のない人が、 また一人、彼岸に旅立ってしまった。
同時代というには先輩すぎた。
同時代であってほしかったのに、 同じ時代に生きていたのに、
自分の不勉強ゆえに手が届かなかった人達が、 なんと多いことか。
学業に専念できた年頃に、 もっと本当の勉強をしておけばよかった。
嘆息。合掌。
2009年07月25日(土) 法律という契約 2008年07月25日(金) オンブラ・マイ・フ 2006年07月25日(火) 減る国創造 その2 2005年07月25日(月) 2004年07月25日(日) 想像力の欠如
安全保障関連法案が、与党の賛成多数で衆議院通過。
今や疑問に思うことは、何故ここにきて急速に、 マスコミが反対の立場を大きく取り上げているか、ということだ。
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こちら側からみて、多勢に無勢、もはや手詰まり、という状況は、 むこう側からみれば、「もう勝ったも同然だから、如何様にでもリリースしてもいいぞ」という状況でもある。
マスコミの皆さん、暴れるならこの範囲でどうぞ、と言う風にも見える。
選挙前には黙殺していた態度を、コロッと変えている。
2008年07月17日(木) 2005年07月17日(日) 鎮魂 2004年07月17日(土) 限りなく黒に近い白
信濃川の河口近くで仕事。 湿った川風が、心地よい。
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最近では、どこの新幹線に乗っても、どこの地方都市の駅へ降り立っても、 観光観光、喰う寝る遊ぶで飾り立てられている。 わざとらしい演出に、もういささか、うんざりしている。
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演出するほどには、地域は魅力を放ってはいない。 むしろ、地方都市は拍子抜けするほど空虚で、平坦で、 一部のスポットだけ不自然に、テーマパークのようになっている。 テーマパークと違うのは、過剰気味の観光客に住民が疲弊していることだ。
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私達は、「おもてなし」という言葉にすっかり幻惑されている。
かつて「観光地化」という言葉は、ある地域が陳腐化するというニュアンスを含んでいた。 その本質は変わっていないと思う。
生活者の空間を一見さんが踏み荒らし、物見遊山し、 プライベートに近いコミュニティ空間が奪われる。
交通は過剰になり、物価は上がり、祭りは神聖さを失い、 不特定多数の人間の出入りによって、治安や迷惑行為に無用な用心が必要になる。
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そのうち、観光地における地域住民の生活環境を守るための、 地方条例が必要になるんじゃないか、と思うのである。
2008年07月15日(火) ケッヘル様
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