浅間日記

2004年07月17日(土) 限りなく黒に近い白

日本歯科医師連盟からの献金を私的流用していた吉田前衆議院議員を逮捕。
こういう犯罪は、選挙前にお縄にしてほしいのである。
事件の中身よりも、そちらの方が気になって仕方がない。

しかし、官僚への接待を議員に代行させるという周到な手腕をみるところ、
歯科医師というものが白であると自慢できるのは、治療後の歯ぐらいか。



入浴剤を入れなくなった透明な白骨温泉の様子が、地元の新聞に出ていた。

この大事件は、日本人から、
「温泉で疲れを癒す」というドリームを奪った、重要犯罪である。
温泉を愛する一人として、まったく許しがたいと憤慨している。
よくよく事情聴取をしなければならない。

金目だったのか。

それとも、来訪者の期待に応えたかったのか。



観光地において、
来訪者というのは時に、横暴で勝手なリクエストをするのである。
旅行代理店というのが、これまたそれを助長する。

これに加えて、
安曇村のような地の果ての山村では、人が喜んで来てくれ、
全国クラスで知られることは、精神的にも経済的にも、
命綱であり、これが失われることは恐怖なのである。

こういう背景が、誇るべき天然の娯楽資源をあるがままとせず、
悪魔の白い粉を投入させてしまったのではないだろうか、
と私は思っている。


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