本日は午後から上京。
あちこちで家を建てている。
冬場は寒いから、宅地造成は夏がシーズンである。 そして、畑やぶどう棚が消えていくのも、この季節なんである。
農家をやっていたけれど後継者がいないので、 アパート経営に切りかえました、というケースも多い。
人口が減少していく時代に郊外でアパート経営とは、 ずいぶん思い切った投資だなあと、前を通るたびに思う。
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国土交通省で、大都市圏制度調査専門委員会というのが、行われている。
これは、一応は首都圏、中部圏、近畿圏の三大都市圏を対象にしているけれど、 人口減少をにらんだ国土の土地利用政策に先鞭をつけるものとして興味深い。
減る国創造は、もう着手されている。 その方向性は、中央官庁でも試行錯誤のはずだから、 一般市民が知恵をしぼって、いけないということはない。
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件の委員会資料を読む。
スプロール開発された土地からの、計画的な撤退というのは、 インフラ整備や維持にかかるコスト面や、環境負荷の面から説得力がある。 まとまって住めば、効率よく都市機能を維持できるのだ。 安全面でも、有効である。
ただし、それだけでは駄目だ。私はもう少し上等なものにしたい。
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人間と土地との関係には、深みが必要である。 人間は−私は−、縁のある土地に対して責任をもつことで、 生きる意味や喜びを深めていくことができる。
そして、土地に住む責任とは、長い時間をかけて、 人や風土の色々な側面を、清濁併せ呑み、受け入れていくことだと思う。
だから若者は我慢できないし、年寄りは立派にみえるし、 そういうふうに年をとらならなければいけない。
親やその先代がずっと大事にしてきた懐かしい場所、という、 多くの日本人が共有する土地に対する感情を、 どうやって未来型にしていくか、政策担当者は考えてほしい。
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そして、大都市圏制度という100年の計をたてるのなら、 大雑把な枠組みに留めておいた方がよい。
ゆるやかな誘導があれば、それぞれの人生の適切なタイミングで、 人は緩やかに、ふさわしい居住地を形成していくはずである。
放牧場を移動する牛や馬みたいに人間を移そうとか、 そういう無理な人為は、社会が病的になるから、やめたほうがよい。
2005年07月25日(月) 2004年07月25日(日) 想像力の欠如
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