2014年05月26日(月) |
ぼんやりと感じる浮かれた気持ち |
ホタルイカ文化圏へ。
北陸は、新幹線開業に浮き足立っている。 駅前広場が整備され、おわら風の盆や蜃気楼をPRすることに邁進している。
数年前まで、錆びた貨物列車ばかりのさびれた駅たちは、 東京や大阪を往復するビジネスマンであふれかえっている。
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広域インフラは、両刃の剣だ。 採算がとれると判明した資本が、地方へ流入して 人も文化も歴史も収奪される。
地方が溶脱していくそのことは、もう既にあちこちの地方都市が経験していて、 「ストロー現象」と、定義さえされている、
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その景気の良さは、祭りの前のような浮かれた気分は、 本当にあなたたち自身から発せられたものであるか。
巨大なコンクリートの櫓を目の前にして、考える。
誰がどんなふうに「浮かれている」かには、きっと温度差がある。 そしてもちろん、地域が損なわれていくことを「嫌だ」と思っている人もいるのだ。
そして、私が興味があるのは、 直接何の利害関係もなく、また新幹線の開業にとりわけ強い関心があるわけでもなく、 他の出来事にも同程度に関心をもっていて次の瞬間はそちらへ思考が移ってしまうような人が、 「ぼんやりと感じる浮かれた気持ち」なんである。
そうしたことを、よく研究したいのだ。
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