家のドアが壊れて鍵の施錠ができなくなった。正確にはしばらくの間ずっとその状態だったのだけど、そのままにしていた。今日ようやく家主のKさんに相談することができたというわけである。
さっそくKさんがやって来て、今日は一日修繕をしてくださった。 普通に考えれば、どうみても交換必須の古いドアなのだけれど、そんな気は毛頭ないらしい。リタイアしても、エンジニア魂が健在なのである。
昼下がり、近所のおじいさん達が次第に集まってきて、外したドアを押さえてKさんの作業を手伝ったり、「ネジがかんでないね」などと所見を述べていく。
春ゼミが鳴いて、気持ちのよい風が通り抜ける。
そのへんで牛が草でも食んでいれば、スペインの田舎のようなのどかな一日だなあと、Kさんの作業をただ見るだけの私は思ったのである。
2004年05月26日(水) 学校の話
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