またもや、寒の戻り。
温暖化の影響かねえ、という常套句は、暑すぎても寒すぎても用いられ、 この小さな地方都市のご隠居でさえ、何の疑問もなく口にする。
けれども本丸のIPCC-国連の気候変動パネル-では、 その論拠が少しずつあやうくなっている。
第五次報告書の内容をめぐっては、 専門家のレポートに国家が圧力をかけたりと、 実に政治的なやり取りがあったのらしい。
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最先端の科学的事実というものは、人間の存在、 国家間の力関係や社会経済状況に大きく影響する。 当然ながら、哲学や宗教も巻き込む。
そうだから、世界で優位性を保ちたい、 又は世界に台頭したいと考えるものは、 それらをいち早くコントロールしようとする。
そうだから、人類初の大発見を示す客観的事実が、 そっくりそのまま正確に庶民へ伝達されるなど、 ほとんどないと考えておいた方が良い。
私は、そう思っている。
それらの-輝かしく見える-発見が孕む可能性やリスク、優位性については、 あっという間に搾取され、封印される。
市民が知りうるのは、その搾りかすだけ。
そんなもんである。
2011年04月11日(月) 東日本大震災 涙の流れるままに 2007年04月11日(水) 改心日記 2005年04月11日(月) 不売運動
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