疑った事は無いのか。
そう、 問われれば。
一度も無いと応える程、 想いは、 白くも無く。
諦めた事は無いのか。
そう、 問われれば。
少なくとも。
半年以上も言の葉の返らぬ日々は、 充分に、 其の想いを抱かせる。
増して。
諦めろと言われた程だ。
其れ故に。
余計に、 其の言の葉を信じる事に、 壁を感ずるのか。
其れとも。
戸惑いが為せる、 悪戯なのか。
幾度反芻しても、 半分の疑いを消せぬ儘に、 時が過ぎる。
聖夜。
唐突に震えた其の、 画面から。
「メール出来たんだけど、今日まで待ってみた。」 「心配してただろうけど、ごめんね。」 「プレゼントになれば良いかな?って。」
あの子の文字が躍り。
相も変わらず。
此の刃を受けてみろと、 言わんばかりに。
「えとね?」 「退院したら、そっちに行きたいんだけど。」 「小坊主ちゃんは、受け入れてくれるかな?」
唐突な、 言の葉を振り翳した。
聖夜の奇跡なんて。
別段、 信じても居なかったけれど。
「そう言うサプライズは狡いよ。」
一言返すのが、 精一杯に為って了うんだね。
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