種を植え付け。
其の稔りは、 飽く迄、 天の恵みに委ね待つ事が。
理だと言うのなら。
決して。
従来と、 差異が在る訳では無いのだけれど。
想いの核には触れられぬ、 其れ故に。
殊更。
自身に備わらぬ役割を、 恨めしく、 捉えるのだろうか。
源泉の光が、 失われて了う其の前に。
細く消え入る寸前の力が、 総て消える其の前に。
何としても、 自身の想いを一つ形にする事へ。
意固地を重ね積む。
「月の力を持ってる子なの。」
「だから満月から満月なのね。」
「新月近いでしょう?」 「だいぶ力が弱くなってるの。」
「早く名前付けてやらないとね。」
「忙しいのに。」 「私が付けて置くからさ。」
「駄目。」 「其れは親父の役目でしょ。」
見えぬ故に。
其の役目だけは、 譲りたく無かったんだ。
其れしか出来ないから。
多分。
---------- References Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」
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