無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年07月16日(金) トンガリさん、絶体絶命……でもなかった(ーー;)。

 今日もまたまた会議であるが、今日こそは何としてでもトンガリさんをひっ捕まえようと、虎視眈々。会議があることを事前に教えりゃ逃げるし、教えなかったら(教えなかったことなどないのだが)「急に言われてもムリです」と言い訳するので、面倒なことこの上ない。ようやく職場に顔を出したと思うと、定時には帰るから、長話ができない。こちらが昼間は忙しくてなかなか顔を出せないと知っていて、勤務時間をタテに取っているのだ。このあたりの卑怯さも、トンガリさんの立場をどんどん悪くしている。
 今日も会議の開始時間が遅れて、結局、就業時間ギリギリになってしまったのだが、なんとか、トンガリさんを掴まえて、不明瞭な経理について、資料を見せて問い質した。
 「そんなものをいきなり見せられてもわかりません」
 「いきなりじゃありません。一月前にもお渡ししてますし、先週も再度お渡ししました。御覧になってると、こないだあなたご自身が仰ったじゃありませんか。本当は全然目を通してないでしょう?」
 「それは私が勝手にやったことじゃありません」
 「あなたしか担当者がいないのに、誰がやったというんですか? 私たちはあなたがやったことを責めてるんじゃないんです。やったらやったで事後処理は何とかしますから、経理を明瞭にするために資料を提示してほしい、と言ってるんです。『出す出す』と言って、いっぺんも出したことがないでしょう」
 「ここにこうやって資料が出てるんならそれでいいじゃないですか」
 「あなたが出さないから調べたんですよ! これはもともとあなたの仕事ですよ。それにこれで全部かどうかわかりません。今後も不明な経理が出てくるんじゃないですか? 仕事はちゃんとしてくださいよ」
 「それはお互様でしょう」
 「お互様じゃないです! 仕事をしてないのをそんな言葉でごまかさないで下さい」
 「それはどうもすみませんでした。時間になりましたので帰ります」
 ……仕事が出来ない人間というのもこれまで腐るほど見てきたけれども、ここまでひどいのは滅多にいない。
 会議のあと、ほかの同僚たちから、「なぜあんなのをクビに出来ないのだ」「頭がおかしい。病院に入れろ」と罵詈雑言が飛びまくる。私はさすがにそこまで言うのは躊躇した。頭がおかしかろうがなんだろうが、仕事さえちゃんとしていればそれは何ら問題にはならないからだ。ここまですべきことをしないでいて、なおかつクビにならないから妙なのである。
 ……前々から感じていたことなのだが、なにか簡単にはクビに出来ないウラ事情でもあるのではないだろうか。これではますますそのあたりのことを勘繰りたくなるのである。


 週末で、しげと映画でも見に行きたいところだが、今日はしげも仕事で一緒に行動で来ない。一人で行くしかないか、と、博多駅のシネ・リーブルに行ってみたが、いつもはやってるレイトショーが、今週は早仕舞いでないとか。もうちょっと早く来ていれば7時台の回に間に合ったのだが、同僚とトンガリさんのワルクチで時間を潰してしまっていた(^_^;)。
 しかも、『ラブド・ガン』を見るつもりだったのだが、映画館の受け付けで聞いてみると、これの公開も今週までだという。ということは連休中、昼間見に行くしかないということになる。今年は見たい映画が目白押しなのはありがたいのだが、見る時間を捻出するのがひと苦労、というのは困りものである。
 『下妻物語』も結局見にいけなかったが、あのカラクチ評論家の小林信彦ですら「『ニッポン無責任時代』以来のコメディの傑作」と絶賛しているのである。小林さんもトシでボケてる可能性もあるが(失礼)、実際、私の「嗅覚」にも引っかかっちゃいるのである。カトウくんも誉めちぎってることではあるし、これはもうDVDが出たら即買いするしかないかも。
 シネ・リーブルはこれから連続して見たいのを上映してくれるので、もう思い切って前売券を買い込むことにする。『クレヨンしんちゃん』の湯浅政明監督によるキッチュなアニメ『マインド・ゲーム』、山中貞雄監督の名作のリメイク、主役に不安はあるけどともかく見るぞの『丹下左膳・百万両の壷』、そして例のカンヌ映画祭最年少助演男優賞受賞の『誰も知らない』の3本。……出来不出来に差があろうとも、ともかくこれだけ心が踊らされる年もない。何度も言ってるが、今年2004年は間違いなく新世代オタク(20代まで)にとってのベル・エポックとなるだろう。
 オタクのことを変態だのロリコンだの、犯罪者予備軍のように謗るやつは多いし、多分この日記読んでる人の中でも「あ、キモいヤツがいる」って思ってる方もいるだろうけどね、チカンだの人殺しだのでムショに入っちまっちゃ、こんな楽しみは味わえないのだよ。だいたい二次元の女にしか興味を持てないなら、何の事件も犯しようがなかろう(^o^)。オタクは一生独身を貫き通してこそ正しい。だから某君、彼女できなくても気にしなくていいんだよ。『げんしけん』の班目も言ってるじゃないか、脳内妄想こそが真実の恋人さ♪ ……言ってないか。
 となると、結婚してる私はやっぱりオタクの規格からは外れちゃうことになる。やっぱ、生身の女性との触れ合いの方が好きだし。でもチカンはしないからね(年を取った相手とも付き合えることが条件なんで、肉体のみに興味があるわけじゃないのよ。……それがフツーってことだと思うんだけどねえ)。

 せっかく博多駅まで足を運んで、ムダに帰るのも何なので、紀伊國屋でDVD『イノセンス』『キル・ビルvol.2』の予約をする。『イノセンス』は4種類もバージョンが出る予定だが、ン万もするコレクターズボックスは諦めた。メイキングとアートブックはほしいけど、フィギュアが要らないから。台本付きのスタッフボックスの方を予約。『キル・ビル』はvol.1との揃いを考えるとTシャツ付きのボックスを買うしかない。嵩張るけど、一応2巻並べりゃキレイだろう(T∇T)。


 読んだ本、『江戸川乱歩全集第1巻 屋根裏の散歩者』。
 マンガ、石ノ森章太郎『サイボーグ009別巻 009アラ“カルト”』。
 メディアファクトリーの『完全版』にも収録されていなかった、モノクロアニメ版『009』の原作エピソードとなった『金色の目の少女』や『怪人同盟』、009や007がスピンオフした別短編などを収録。今や入手困難な作品もあり、マニア垂涎の1冊であった。

2003年07月16日(水) トリビアン・トレビアン!/『濃爆おたく大統領』1巻(徳光康之)/『壁際の名言』(唐沢俊一)
2002年07月16日(火) 乱れる話いろいろ/『ぴたテン』1・2巻(コゲどんぼ)/『桃色サバス』1巻(中津賢也)
2001年07月16日(月) 私のマスコミ嫌いも根が深い/『雪が降る』(藤原伊織)/『新ゴーマニズム宣言』(小林よしのり)ほか


2004年07月15日(木) 父の引退と恍惚

 今日も残業で帰宅は9時過ぎ。
 残業自体は前からわかっちゃいたのだが、実はもちっとだけ早目に帰宅するつもりではあったのだ。ところが昨日の日記に書いた、『スパイダーマン』好きの同僚にとっつかまって、『スパイダーマン2』の感想を聞かれて、延々と喋っていたのである。いや、喋っていたのは殆どアチラで、私ではない。
 日記にこれだけばかすか書いてるものだから、私が私生活でもお喋りだと思ってるヒトもいるだろうが、そうでもないのである。確かに、「ここは喋らないといけないな」というときには喋りもするが、そうでないときは、挨拶以外、何日間黙っていても平気で、ヒトリゴトのクセも殆どないから、どっちかと言うと「周囲に壁を作っている」と思われても仕方がない面すらあるのだ。
 でも、別に同僚を敬遠してるわけじゃなくて、ただ単に話題が特にないからってだけなので、話かけられれば受け答えはする。しかし、こちらと趣味も信条も同じ、という人は滅多にいないから、積極的に世間話をしかけることは殆どしないのである。ひょんなことからその同僚とはお喋りをするようになって、こちらが映画好きということもバレてしまったのだが、おかげでやたらと映画の感想を聞かれるようになってしまったのにはいささか往生している。
 仕事関係者とはトラブルを起こせないので、ネットや私生活のときのように「あの映画はダメ」「この映画はダメ」とアケスケには言えない。ひたすら相手の「『スパイダーマン』はここがよかった」話をフンフンと頷いて聞いているだけなのだが、それだけで結構時間が経ってしまった。いや、後半は殆どトンガリさんへのワルクチであったが。当然のごとく、居残って仕事したにも関わらず、作業は明日にまで持ち越されちゃったのであった。


 帰宅した途端に、父から電話。
 今帰り着いたところだ、と言うと、驚かれるが、その声になんだか張りがない。用事を聞くと、「俺もそろそろ引退しようと思いようと」とのこと。
 父の糖尿も年を取るごとに悪化して来ているので、床屋を続けるのにもそのうち限界が来るだろうとは予測していたことだ。しかし昔気質の職人である父に、私が引退を勧めたところで、首をタテに振ることは到底考えられることではなく、かえって意固地になる可能性だってあった。本人がそうと決意しない限り、周囲で何を言ってもムダなので、ほったらかしていたのである。
 「俺も段々指が自由に動かんごとなってきよるしな。もともと8月いっぱいでやめようと思いよったと。……今度の誕生日で、いくつになるや? 69か」
 普通の定年退職より9年も余計に働いてるわけだし、母の死んだ年もとうに越している。
 「いいっちゃない? 扶養家族になるなら、手続きしちゃあよ」
 「うん、それはよかばってん……」
 どうも父の口調の歯切れが悪い。
 「なんね、なんかあったとね」
 「最近、姉ちゃんの愛想が悪いったい」
 「なんで?」
 「……あまり考えとうはなかばってん、店ば乗っ取るつもりやなかろうか」
 「……はあ? 何のことね」
 乗っ取るも何も、店は姉に継がせる約束をしていたのである。父がいったい何を言い出したのか、私はとっさに意味が分らず、思わず問い質していた。ところがそこで今度は父の方が怒り出した。
 「何のことて……お前が前に言いだしたことやないか」
……ますます「はあ?」である。どうも父は何か大きな勘違いをしているらしい。
 「姉」と呼んではいるが、私と血が繋がっているわけではなくて、40年来の父の弟子である。もっとも、私が物心ついてからずっと住み込みで暮らしてきたので、私にとって「姉」は、まさしく「姉」以外のナニモノでもない。父の店の権利も全て姉に譲渡することにしていたし、実の息子としての主張をする気など、私にはサラサラないのだ。当然、「姉が店を乗っ取るつもりではないか」なんて考えたことなど一度もない。いったい、父がなぜそのような思い込みをしてしまったのか、理解に苦しんだ。
 どうやら、以前、姉が店を継ぐ時に、姉自身が「親戚の人に、店ば乗っ取ったって言われんやろうか」と気にしていたのを、私が「別にいいやん。言わしときぃよ。何なら店の権利だけやなくて、土地の権利も姉ちゃんに譲渡しとけばいいっちゃない? 僕は要らんから」と言っていたのを勘違いしているらしいと思い当たった。父もだいぶボケてきているのである。
 「別に姉ちゃんになら、乗っ取られても構わんめぇもん。もともと店ば譲る気でおったっちゃろうが」
 「ばってんが、お前に少しくらい財産ば残しちゃりたいけん」
 「要らん。自分の財産は自分が生きてるうちに使いきりゃよかと。ぼくに残せるおカネがあるなら、旅行でも遊びでもお父さんの好きなことに使いい。棺桶の中までおカネ持ってっても、しゃあなかろうもん。葬式代だけ残しといてくれりゃそれでよかて」
 「葬式代も残しきるかどうか分からんぞ」
 「だったら職場から借金するけん、気にせんでよか。だいたい自分の死んだあとのことまで心配したっちゃ、どんこんならんめぇもん」
 「……そりゃそうたい」
 「仮に姉ちゃんが騙して店ば乗っ取ろうとしとったとしても、それで何が困るね? お母さんとか、親戚にずっと騙されて騙されて、騙されとうてわかっとってもわざと騙されてやって、それでもよかて思ってやっとったやない。馬鹿でよかて、それがうちの血筋やろうもん」
「……わかった。俺も年やな。こげん気が弱くなるとは思うとらんやった」
「年取って気が弱くならんわけなかろうもん。ぼくも病気のときは仕事なんてしとうもない、世の中どうなったってかまわんて思うもん」
「そうやな。お前と話して気が楽になった。今度またゆっくり話そうや」
父の気持ちが吹っ切れたのかどうだかはよく分らないが、電話はともかくそれで切れた。姉が父の疑心暗鬼通り、本当に店の土地の権利まで狙っていたとしても、私にしてみれば相続税だの固定資産税だの、面倒な手続きや支払いをする手間が省けて助かるくらいのものである。でも、姉のほうはどっちかと言うと、資産税だけ私に払わせて、店の経営を続けていった方が楽なんじゃなかろうか。まあどっちでも姉の好きなように決めればよいことである。
 しかし、父と話していて自分でもつくづく感じたことだが、私は根っからペシミストであるようだ。土地とか遺産とか、いや、親子の絆そのものを一切信用していない。というか、嫌っているのだ。父はこれが私からの事実上の「縁切り」であることに気付いていたかどうか。
 

 久方ぶりに、小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言』に関する話題。
 例の『脱ゴーマニズム宣言』を著した関西大講師の上杉聡が、「作品の引用をドロボー扱いされた」として名誉毀損で小林・小学館双方に約720万円の損害賠償などを求めた訴訟の上告審判決である。
 本日、最高裁第一小法廷では、名誉棄損の成立を認めて250万円の支払いと謝罪広告の掲載を命じた二審判決を破棄して、上杉さんの請求を退ける再逆転判決を言い渡し、これが確定した。
 以前、上杉さんの『脱ゴーマニズム宣言』を著作権侵害だと小林さんが訴えた別の訴訟では、マンガを引用したこと自体は適法、との判断が下され、カット1点の配置変更のみが著作権侵害と認められた。そのため旧版の出版差し止めと慰謝料20万円の支払いは行われたが、「改変のない原典のままの引用」に改訂された『脱ゴーマニズム』の再発行は行われた。形の上は小林さんの勝訴ではあるが、「マンガの引用権そのものが認められた」点では、実質的に上杉さんの勝利である(おかげで、このHPも各種作品の引用を“そのまんま”行えてるのである)。
 となれば、上杉さんには改めて小林さんを訴えなけりゃならない理由はないはずなので、いったいなんでまた「名誉毀損」なんて訴訟を起こしたのか、理解に苦しんでいたのである。結局は、「訴えられたんだから訴え返してやれ」っていう幼稚な発想だったんだろうけれど。第一「名誉毀損」を持ち出すなら、上杉さんの『脱ゴーマニズム』だって小林さんへの「中傷」と見なすことだってできる。そうではなくて、あくまで「引用による批評」と見なされたからこそ、上杉さんは勝利することができたのではなかったか。小林さんが上杉さんを「ドロボー」呼ばわりしたのだって、『脱ゴーマニズム』の「引用」が行われた上での「批評」の範疇内にあり、それを訴えることは、上杉さんが自分で自分の首を締めているのと変わらない。小林さんは常に馬鹿を自認しているが、上杉さんは自分が馬鹿であることに気付いていない馬鹿だった、ということである。この論争については上杉さんの方にまだ理がある、と思っていただけに、上杉さんが自滅してしまったことは残念なことであった。
 今回の判決で重要なのは、「(盗作だなどとする)法的な見解の表明には、特定の事実の摘示を含む場合があることは否定できないが、判決で結論が示される事項だとしても、法的見解自体が事実の摘示とは言えない。小林氏の表現は意見や論評で、互いに著作の中で批判し合っていた経緯から人身攻撃に及ぶとまでは言えない」と結論づけた部分である。
 つまり、「ドロボーって言い方がどんなにひどくっても、それが『意見』である以上は認められなきゃならず、事実に合致してるかしてないかは関係ないし、傷つけたことにもならない」ということなんである。
 だから、「『ゴジラ×メカゴジラ』って『エヴァ』のパクリだよな」と言っても、名誉毀損には当たらない……って、そんなの当たり前で、裁判にかける方がどうかしてるよなあ。上杉さん、よっぽど血が上ってたんだろう。上杉さんは、「ドロボー」って言われて怒ったのなら、それをまた再反論するか、無視すればよかったのである。それだったら敗訴してアタマの中身疑われずにすんだと思うんだけど、やっぱり根っからの馬鹿はしょうがないってことか。


読んだ本。
ロバート・アーリック『トンデモ科学の見破り方』、
戯曲、ケラリーノ・サンドロビッチ『カメレオンズ・リップ』、
雑誌、『言語』8月号、
雑誌、『キネマ旬報』7月下旬号、
マンガ、青山剛昌『名探偵コナン』46巻。

2003年07月15日(火) それはそれなんだってば/『プラネットガーディアン』1〜3巻(高坂りと)/『サトラレ』4巻(佐藤マコト)
2002年07月15日(月) 開高健よりは痩せてると思う/『新ゴーマニズム宣言 テロリアンナイト』11巻(小林よしのり)
2001年07月15日(日) 演劇は愛だ! ……ってホント?/『バトルホーク』(永井豪・石川賢)ほか


2004年07月14日(水) カメの名前……ってこれだけじゃ『薔薇の名前』のパロだってわかんないな。

 水曜日で、博多の映画館はレディース・デイ、女性は千円のサービス興行。しげに連絡取ったら、「今日は仕事ない」と言うので、一緒にキャナルシティに。
 ふと、思ったのだが、この手のサービスって、地方によってどの程度違いがあるのだろうか。ほかにも毎月1日は「映画の日」で千円とか、平日の9時以降のレイトショーは千円とか(ワーナーマイカルは1200円)、金曜日の1回目は1300円とか、いろいろあるんだけど。夫婦の片方が50歳だと、二人で千円、というサービスも始まるそうである。映画が安く見られるのは嬉しいことなのだが、シネコンができる以前、福岡じゃそんなサービスはカケラもやってくれなかったんだからね。てことはそれまではボリまくってたってことじゃねーかよ。地元民でありながら、外資系の映画館ばかりに行くのは、かつてのウラミもちょっとだけあったりするのである。

 映画は『スパイダーマン2』。職場の同僚にやはり映画好きの方がいて、『1』をいたく気に入っていて、「御覧になったら感想を教えてくださいね」と言われていたので、早晩、見にいかねばなあと思っていたのである。見た感想はと言えば特に新味はなくて、しげも私も「まあまあ」なのだが、『3』への「引き」もあったし、今回は「つなぎ」の話で若干コツブ感がするのも致し方がないところだろう。マーベルコミックス初の「苦悩するヒーロー」っつったって、日本人ならその程度のキャラクター、文学でもマンガでも腐るほど見てきてるだろうから、どうしても「この程度のことが苦悩?」と思っちゃうのである。つか、あの程度の女に振り回されたり、執着したりして悩むヒーローの心情って、共感しにくいよなあ。でも、ドック・オクのアルフレッド・モリーナは好きな俳優さんなので、今回は一応、可。しかし、クモとタコが戦うって、アチラさんのセンスはよくわかんないね。クモンガ対スダールか。


 キャナルのペットショップで、カメの岩山を買う。最初に買った浮島がちょっとデカ過ぎて、今一つカメが水槽の中で泳ぎにくそうだったからだ。しげは「カメにそこまでしてやるか」と恨めしそうだったが、更に実は『カメの飼い方』本も一緒に買っていたのであった。これも読書のうちか(^o^)。
 ……しかし、今の今まで知らなかったのだが、「ミドリガメ」って俗称だったんだね。「アカミミガメ」が正式名称。言われてみると、顔の横の部分だけに赤い筋が入っている。学名は「Trachemys scripta」。ラテン語はよく知らないけど、語感からすると「シマガメ」ってとこなのかね。
 こないだしげが乱暴を働いて以来、ウチのカメはすっかり臆病になってしまった。顔を覗かせると、ヒョヒョヒョヒョ〜ッ!と、エラい勢いで逃げる。岩山には空洞があって、そこに逃げこむことができるのだが、「新参者」には気を付けているのか、手をかけはしても中を覗こうとまではしない。一匹はモーターポンプの裏に隠れようとするのだが、もう一匹は水槽に付いてた水草の間に隠れて、自分もハッパのふりをして動かないのである。……いや、どう見てもハッパとカメとじゃ、厚さが違うんですけど(^_^;)。こういうアタマの悪いところがカメ好きにはたまらないのである。よしよし、ヒトもカメも苛められて育つのである。がんばれ。
 携帯で写真もバチバチ撮りまくっているのだが、日記へどうアップしたらいいかよく分らないので、今のところ画像はなし。そんなもん見せられ続けたらたまらん、と仰る方もおられようから、私に技術がないことに感謝して頂きたい(^o^)。でもそのうちやるけどね。
 カメにつける名字の件であるが、あっちこっちでいろんなスゴイのを考えてくれてるので、どれにしようか迷っている。グータロウくんちの息子さんは、私の本名の名字でいいじゃないか、と言ってるそうだが、それだとネットに書き込めないので、申し訳ないけど却下。まあ、もう一、二週間は決定しないので、一人いくつまででもいいから、掲示板かメールでご応募いただきたいのである。
 さあて、いつになったら回転ジェットで空飛んでくれるようになるかな♪ 

2003年07月14日(月) 「心ある」ということ/『GUNSLINGER GIRL』1・2巻(相田裕)ほか
2002年07月14日(日) 劇団始動……か?/『電人ザボーガー』1・2巻(一峰大二)/『カムナガラ』4巻(やまむらはじめ)ほか
2001年07月14日(土) シナリオ完成!/『クレヨンしんちゃん』30巻(臼井儀人)ほか



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藤原敬之(ふじわら・けいし)