無責任賛歌
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2001年07月14日(土) |
シナリオ完成!/『クレヨンしんちゃん』30巻(臼井儀人)ほか |
先日、穂希穣の協力もあって、片付いたはずの居間、既にコンビニ弁当のカスなどで狭苦しくなりつつある。 どうも「すぐに片付けられるさ」と軽く考えてるのがよくないんだけど、まあ、アレだね。本棚を片付けようとしたら、つい本を読み出して……って、ゴミ片付けるのにその言い訳は通用しないな。 いや、明日には必ず片付けを……(^_^;)。
今日は珍しくも休日なのに仕事がない。 ……って休日仕事がないのが普通なんだよ。ウチの職場は異常だ。 もっとも今日出勤している同僚もいるので、実質ウチの職場は年中無休。……ま、空き巣に入られる心配は余りないのかもな。
ありがたいことに天気も久しぶりの晴れ。 8月からの入院のために、職場に予め出すための診断書の申し込みに、西新の成人病センターに行く。 申し込みは今日でも、診断書ができるのは週明け。受け取りにはしげに行ってもらうしかないので、道順を覚えてもらうためにも一緒に来てもらわねばならない。 「ええっ!? やだよ。昼寝る時間がなくなるやん」 「なくなるってことはないだろ。朝3時に仕事が終わって、ウチに帰って寝るのが4時なら、8時間寝たって12時には起きるでしょ。それから出かければいいんだから」 「寝つくの遅いんだよ。布団の中で4、5時間はウダウダしてるんだから」 ……それで、私が帰宅した時(夕方6時以降)、いつも寝てたんだな。 じゃ、仕事以外で起きて活動してる時間なんて、2、3時間しかないじゃないか。そういうのを「自堕落」ってんだよ。
用事はあっという間にすんだので、近くの店で食事。 「ひなっこ」という、三瀬鶏料理の専門店。 細長くて間取りは狭いが、混んでない時に来れば落ちついて食事ができそうな瀟洒な印象の店。 私は唐揚げ、しげは串焼きを頼むが、「串」というのが焼き鳥のことだとしげは気がつかなかったらしく、レバーやネギ焼きが出て来て、「食べれん」などと贅沢なことを言う。 仕方なく私の唐揚げと取り替えるが、「日本人だろ、ネギ食えネギ」って言いたくなるよな。
明日が練習なので、しげが「台本あげてね」とうるさい。 わたしだって別に台本あげたくないつもりはないし、今日は充分時間もあるし、とパソコンの前に座るが、途端に睡魔が襲ってくる。 ま、夕方からやったって間に合うさあ、とそのまま睡眠。 後でしげが「全然進んでないじゃん!」と文句をつけるが、そういうしげもぐっすり眠っていたのである。疲れているのはお互様でしょうが。
横になっていると、しげが突然、声をかけてくる。 「知ってた? もう私、そろそろ人生の半分アンタと一緒にいるんだよ」 「オレはあと20年経たないと人生の半分にならないなあ」 「……ズルイ」 何がずるいんだかなあ。
夕方から、ようやく台本に取りかかる。 まあ、今回は全編ギャグで肩は凝らないし、二本立てだから3、40分程度の内容でいいし、書くのに余り時間はかからない。しげが寝てる間に(こいつは夕方になってまた寝ているのである)、3、4時間ほどでちゃちゃっと書き上げる。 で、その出来映えはと言うと……。 下らない。とことん下品である。オヤジギャグもてんこもりだ。 これまでの『ディオゲネスの樽』とか『鴉』とかをご覧になってきた方が今回の台本を読んだら、その余りの落差に仰天するのではないか。 ともかくここまで何の内容もない台本を書いたのは久しぶりだ。もしさらに改稿せよと言われたらもっと内容がなくなるであろう。 ……いいのか? 本当にこんなんで。
韓国の金大中大統領が、急遽、「歴史を直視するよう日本に要求することは大切だが、日本と相互協力していく基本姿勢を崩してはならない」と答弁。 ありゃりゃ。珍しくも韓国側から折れてきちゃった。 と言うより、大統領の意向も聞かずに、アチラの外務省とかが勝手に暴走したらしいねえ、今回の事態。 おかげで民間レベルでも相互交流を拒否するところが続出したという報道だったんだが、いったいそれがどの程度の割合なのか、マスコミはきちんと調べてくれないからねえ。 例えば交歓会なんかを計画していた地方自治体や学校、サークルなんかが百あったとして、そのうち五つや六つ、交流を取りやめたからと言って、そんなものは「まあ、あわてものも少しはいるわな」ですむことなのである。もしかしたら日本にも、「韓国なんぞとやってられるか」なんて言い出すようなバカもいたかもしれないし。 テレビで日本の本を焚書したりしてる様子を流したりしてるのを見て、ああ、これが韓国人全員の意向なのか、と錯覚しやすいんだけど、実際にはその「一件」しか目にしたわけじゃないんだよね。 韓国の教科書が反日一色だってことは私も知ってる。しかし日本の教科書だって、一時期「日本は侵略戦争をした残虐な国でした」一色だったのに、別に国民はその一色には染まらなかったのである。 今回の大統領答弁、ある程度は韓国内に反日意識があるとしても、それが全てではない、ということを公式に声明として発表したことになる。決して韓国は全体主義の国ではないと明言したわけだ。 だとすれば、過去の戦争でそれぞれの国がいったい何をしてきたのか、きちんと調査することは一応、可能なのではないのか。日本の残虐行為を調査するのももちろんだが、韓国もそろそろ敗戦後引き上げて行く日本の民間人を大量虐殺したこと、認めたほうがいいと思うけどな。 ともかく、今後「教科書問題がありますので、日本との交流はいたしません」と明言する連中は、韓国の国是に反する連中、ということになる。そういうやつらは本当は初手から日本に対する偏見と差別意識を持って復讐したいと考えてることを自ら告白してることになるのだから、こちらも遠慮なしに叩いていいということだよな。 いや、そこまではしないけどね。すれば向こうのバカと同レベルになるから。
マンガ、臼井儀人『クレヨンしんちゃん』30巻。 平面的なマンガを平面的にアニメ化したのが『ちびまる子ちゃん』で、だからと言ったらなんなのだが、私は『ちびまる子』に余り感情移入しないのである。子供の視点が絵として現われてないからねえ。 実のところ『ちびまる子ちゃん』、絵的には『のらくろ』から一、二歩しか前に進んでないのだ。 『しんちゃん』も原作の方はそれに近い印象があったんだけど、アニメがアングルに凝りまくった演出してたせいか、今回、所々で実に映画的な演出がされている。 眠っているひまちゃんの顔のアップ、うっすらと目を開けて、画面はロングに切り替わる。だらしなく寝ているみさえとひまちゃんを真上からの俯瞰で捉えると、画面はまたアップになって、みさえの鼻の穴に指を突っ込んでイタズラするひまちゃん。苦しげに目をうっすらと開けるみさえの目だけのアップ。みさえ、隣を見やるけれど、ひまちゃんは寝たフリ。時計が7時を回っていることに気づいて、飛び起きるみさえ。「あなた起きてーっ!! 会社遅刻よーっ!!」でも画面に写ってるのはすやすや寝ているひまちゃんだけ。 うーむ、文章だとうまく映像効果が伝えられないなあ。いや、過不足のない見事な短編マンガ。臼井さんにこういう粋なマンガが描けたとはなあ。すっかり見くびっていました。すみません。 アニメに出てきた屈底厚子・アツミの親子も登場。でもアニメとは内容が全く違ってたから、やっぱりこれ、アニメのほうのオリジナルじゃないのかな。原作者も気に入ってマンガのほうにも出したとか、そんなことなんじゃなかろうか。
マンガ、けらえいこ『あたしんち』7巻。 最新巻だけれど、収録されてるのは1998年7月から1999年3月までの分。もう2巻分たまってるぞ。出版ペースがこんなに遅いのはなぜだ。 何気なく買ってるというか、しげが買ってるのを読んでるだけなんで特に感想はないんだけどね。主役のみかんちゃん一家、けっこうオッチョコチョイなんだろうけど、身近にもっとアホウなやつを一匹知ってるから、そんなに意外性を感じない。 普通に考えればマンガ以上にマンガ的なやつってそうとう変なんだろうな。
結局この日、私は昼寝も合わせれば10時間、しげは15時間も寝てました。 そんなに現実逃避してたい何かがあるのだろうか。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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