無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年07月15日(日) 演劇は愛だ! ……ってホント?/『バトルホーク』(永井豪・石川賢)ほか

 夕べたっぷり寝たせいか、朝の目ざめは頗るよい。
 体重は80.6キロで余り変化がない。

 現代人がストレス過多になってしまうのはやっぱり睡眠不足に陥っちゃってるせいだろうなとはつくづく思う。
 私もしげによく「12時間も寝やがって寝過ぎじゃコラ」と文句を言うが、その口で昔は「オレ、一日9時間寝ねえと調子悪くて」と平気で言っていた。
 聞いてた方はムカっぱら立ってたろうが、実際の睡眠時間は6時間程度だったから、現実に慢性的な睡眠不足で頭痛とダルさに苛まれつつの発言だったのである。
 人によってバイオリズムは違うはずだし、今の8時間労働体制が(実際には通勤時間も含めたら軽く10時間を超すが)普遍的だとも思わない。ましてや不況を乗り切ろうと残業の休日出勤のと続けていても、トンネルを抜ける気配も見えなければ、労働意欲自体が全般的に低下して能率が低くなることは目に見えている。
 仕事がないなら、会社を休みにすればよい。不況の原因の一つは人件費の高騰だから、給料カットがどれだけの節約になるか。光熱費だって相当浮くぞ。
 それじゃ暮らせぬと社員は文句をつけるだろうが、だから休みの日はウチでゴロゴロしてればいいんだって。人間、食って寝るだけなら一日暮らすにたいして金はかからんがね。
 貯金がたまらん、子供の教育費もかかるとか、余計なことは考えなくてもよろしい。墓場まで金を持って行くことは出来ないし、子供に学費をかける必要なんてない。高校なんて行かせなくていいのだ。
 人よりいい生活したいなんて欲を出すから生活が苦しいなんて愚痴が出るんであって、コジキになることを恥だと思わない心さえあれば、別に世の中、生きてくに苦しいことなんてありゃしない。
 本気で生きてけないなら自殺すればいい。世の中別にクリスチャンばかりでもなかろうから、誰が自殺しようと文句はそうは出ないよ。世間が「自殺はよくない」と騒ぐのは表面的なスローガンであって、本気で自殺はよくないなんて考えてるやつはそうそういないって。
 いっぺん、自分が本気で自殺できるかどうか、みんな試してみればいいと思うんだな。もし、自殺しようとしても死に切れないなと思ったら、もう一回なんとかやって見ようかって気になれるやつも出るんじゃないか。

 寝る話はどこへ行った(^o^;)。
 ウダウダものを考えてると、連想はどこまでも果てしなく道を外れていくな。これも休日のいいとこかも。


 博多では今朝が追い山だったそうだが、博多人には珍しく山笠ファンではない私は(だって人形の作りがセコイんだもん)、殆ど山笠見物にも出かけなかった。
 昨日、病院の帰りに博多駅前の「元冦」と「ちびまる子ちゃん」は見てきて写真にも撮ったんだけれど、もちろん、これは「トンデモ物件」として撮ったことは言うまでもない。
 日蓮も時宗も後方に追いやって、竹崎季長(って、歴史に詳しいやつと博多人以外の誰が知ってるってんだ)を中心にドドンと持ってきてる構図もスゴイが、ジンギスカン(なぜクビライじゃない?)やモンゴル兵を蹴飛ばしてるってのは、国際都市博多って謳ってるワリにゃ配慮ってものが何もないよな。
 いいんだよ、博多は田舎都市のままで。


 『アギト』や『寿蘭』を漫然と見る。
 もうわざわざビデオに撮ってみるほどの情熱は失せているので、アギトもとりあえず筋を追うだけ。なんだかまたぞろ氷川と北条のライバル関係が強調されているが、ストーリー展開を阻害するだけになってきてるからなあ。いい加減アンノウンの謎を解明する方向に行ってくれ。


 さて、休日出勤もなく、今日は久しぶりに劇団の練習に参加できる。
 と言っても、10時ぴったりに「パピオ」に集まってきているのは、私としげと穂希嬢のみ。
 みなさん、博多時間を忠実に守っておられるなあ。
 それでも三々五々、メンバーが揃ってくる。
 出張中の其ノ他君を除けば、よしひと嬢、鴉丸嬢、午後からは愛上嬢にふなちゃんも来て愛嬌を振りまいてくれたので、まあ、揃いはいい方である。

 何より、今回は見学者の方がいらっしゃるのが嬉しい。
 東京で劇団活動をされていて、福岡でも活動場所を探していらっしゃるというラクーンドッグさん、鹿児島の劇団CASTの里佳さんと松山さん、狭い練習場に10人がひしめき合って、すぐに酸欠状態。ホントはよくないのだが、入口のドアを開けながらの練習。

 肉練、発声練習はいつも通りなのだが、腹筋やるのに、BGMに『ドナドナ』流すのはやめよう(-_-;)。
 「引かれてく子牛のこと考えたら力がはいらねーよ」
 「子牛を引いてく立場で、『よっしゃー! 子牛を売るぞー』って考えれば……」
 「お前は鬼か!」
 もちろん、私としげの会話である。

 発声練習や本読みなどに、ゲストの方々にも参加して頂いたが、メンバーのみんなはやはり新鮮な感動を覚えていたようだった。
 ウチは演技できる男性陣が少ないので、ラクーンドッグさんの本読みが特に女性陣にウケている。
 鴉丸嬢が、CASTの松山さんを気にして、いつもより思いきりテンションをセーブしてオシトヤカに見せているのが笑える。いや、笑っちゃ悪いが、「若い女の人がいると嬉しい〜」って、自分も若い女じゃないのか(^w^) 。
 でも実際、松山さんと組んで本読みをするとき、鴉丸嬢が照れている様子が見ていてアリアリなのだ。「しんじらんな〜い」なんてセリフを言うときのぶりっ子演技がいつもの3倍増しである。文章じゃうまくそのへんを表現しにくいけど、いつもは怒ってる感じで言うのに、妙に引いてる感じで読んでるのね。
 なぜ女性は、初対面の相手が男性だと余り物怖じしないのに、女性だと照れちゃうかな。人によっても違うんだろうけど、何となくそんな傾向を感じる。
 でも、愛上嬢と応酬し合うと、やっぱり鴉丸嬢、地がボロボロ出るのであった(^^)。うーんと、ちょっと内容をここに書くのは憚られるんだけどね、セリフだけ聞いてたら無茶苦茶ケンカしてる感じなんだけど、そんなことが全くないのが素敵なのである。
 「あんたねえ、そんなに○○○○○○○○○○○○○○じゃないよ!」
 「お前に言われたくないわ! ○○○○○○○○○○○○○くせに!」
 うひゃあ、とてもワキから突っ込めねーや(^^*)。
 こういう悪口雑言が人間関係の潤滑油になることだってあるってこと、マジメに生きることしか知らない人には理解がしがたいことなのだろうなあ。

 シナリオ検討は二本ともまだまだこれから、という感じで、まだ正式タイトルも決まらない。
 一応私の方は完全ギャグ、よしひと嬢のはシリアスと全く逆なので、そのコントラストを同タイトルで宣伝せねばならぬというのはなかなかムズカシイ。
 ゲストのみなさんに、さて、今回の脚本、面白いかどうかうかがってみたのだが、よしひと嬢の脚本検討が、いつの間にか一人一人の「恋愛論」になっていくのが面白かった。
 「自分の好きな人を奪った女は絶対許せない」
 「あ、私なら男の方を恨むな」
 ……世の男性諸君、今更ですがウワキするには覚悟がいりますよ(^_^;)。
 でもそういう話も脚本に深みを増すのにきっと役に立つと思うのである。ふと、みんなにも岡田斗司夫さんの『フロン』を読んでもらって、反応を聞きたくなったな。
 さて、私の台本、相当直しが入るかなと思ったが、総体的に「イジリようがない」という感想。まあ、ギャグを入れるか外すか、そういうことくらいしか直しようがないシロモノだからなあ。現場の判断でいろいろ変わっていくであろう。
 テンポが遅れたり、タイミング一つ外すと全くウケなくなる危険はあるので、成否は役者と演出にかかっている。
 ということで後はヨロシク(^^)。


 一足先に、よしひと嬢やゲストの方々はお帰り。
 みなさん、「また来ます」と言ってくださったが、さて、満足していただける内容だったかどうか。
 練習が終わると外は土砂降り。朝はピーカンだったのに、どうしてこう雨ばかりの日が続くかなあ。
 「パピオ」の玄関で、知り合いの女性のYさんに偶然出会う。世間話でもしようかと思ったら、いきなりYさんから彼氏と別れた話を切り出される。
 「どうして男って女に甘えたがるかなあ」
 ……まあ、私から見てもYさんの彼氏、甘えんぼタイプに見えてたから、それくらい付き合う前に見抜いとけよ、と苦笑い。
 でもも、言葉はやや柔らかく、
 「女に甘えない男なんていないよ」
 と一般論で誤魔化す。
 みんなホントに恋愛が好きなのだなあ。ほかにやることないのか。

 残ったメンバーと、ミスタードーナツで雨宿りして、小降りになったところで解散。筋肉痛は明日あたりにくるかな。


 マンガ、永井豪・石川賢『バトルホーク』読む。
 テレビ版の方を熱心に見てた記憶はないのだが、絶対この原作通りでなかったことは断言できるだろう。
 主人公たちが殆どバトルホークに変身しないどころか、石川賢お得意の完全なスプラッタ格闘モノである。世界征服を狙う格闘技一族の野望を粉砕する格闘三兄弟って、なんだか梶原一騎原作みたいだが、ラスト、ページが足りなくなったのか、バタバタと終わるあたりも梶原的。
 テレビとのタイアップマンガは尻切れトンボになること多いしなあ。


 マンガ、業田義家『百人物語』1巻読む。
 公園に集まってくる奇妙な人々を描いていく、という設定は面白いけど、キャラクターをやや作り過ぎてる感じはするか。
 政治マンガを書いてるせいもあって、業田さんのマンガはいかにもマンガ時評的な批評をすることもできるが、あえてそれはやらない。
 変な人がたくさん出てくるマンガ、そう楽しめばよいのだ。



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