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2014年11月23日(日) |
【衆議院選挙】積極的に支持出来る政党がなければ、仕方が無い。 |
◆自民党を勝たせたくないのは皆同じです。
同じなのですが、これは半ば有権者の責任だと思うのですが、民主党政権がだめだったから、といって、
見放し過ぎました。そのため、民主党にいたら、次の選挙で当選出来ないと考えた国会議員たちがデタラメな
動きをして、余計に政権担当能力を失いました。
◆一昨日(21日)金曜日に三鷹駅前で菅直人元首相が演説をしていたそうです。
私は、イギリスから帰国してしばらく武蔵野市の社宅にいて、それは菅直人さんの地元でして、かつては菅さんが
選挙運動などするまでもなく、当確でしたが、311の後、民主党の政権運営があまりにひどかったとか、
311、つまり東日本大震災の後、東電を巡る動きで処理を誤ったとか、菅さんを「A級戦犯だ」などという
タクシー運転士に会ったことすらありますが、意味がわかりません。
三鷹駅付近の人の証言によると、菅直人さんの演説「など」だれも聞かず、
菅さんは、あまりの零落ぶりに気力を失ったのか、あたかも老人のように足許すらおぼつかなかったそうです。
そう証言した人は残酷な笑みを浮かべていましたが、私には菅さんがそこまで、蔑まれる理由がわかりません。
◆東日本大震災後、東電の事故は東電の責任です。
そもそも国内に「絶対安全だ」とウソをついて54基もの原子炉を作ったのは自民党長期政権時代です。
たまたま、1,000年に一度の地震が起きたときに運悪く、民主党政権だったわけです。
菅さんの指示は、福島第一原子力発電所が停電して原子炉が冷却出来なくなったというので、
福島へ急派できる、あらゆる電源車に、福島第一に向かえ、と言う内容で、それ自体は正しい判断でした。
冷却出来なかったのは、全ての電源車のプラグが原子炉冷却装置のそれと合わなかったからです。これは民主党政権の責任ではない。
それ以前、東日本大震災の震源は福島第一原発から180キロ以上も離れていたのに、津波が来る前に電源確保が出来なかった。
マヌケなことに最後の非常用電源、蓄電池も全部地下に格納してあったので、水に浸かり使用不可能になりました。
これも菅政権の責任ですか?違いますね?東電がマヌケだったんですよね?
そういうのもひっくるめて全て菅さんが悪いというのは、納得出来ません。
どこの政党の誰が内閣総理大臣であっても適切な対処は出来なかった、と考えるべきです。
そして繰り返しますが、それ以前に最大の責任は、「絶対安全」といいながら全然安全じゃなかった原発を創っておきながら
たまたま、自身のときは野党だった自民党が謝罪しないことが問題だし、そのことを棚にあげ、
今度こそ安全だから再稼働しよう
と言い続けているのが自民党であり、安倍政権です。これほどの欺瞞があるでしょうか。
◆人が行った「良いこと」は全てわすれ、揚げ足取りにだけ情熱を燃やす日本人の愚かさ。
私のブログには「何でも直ぐに忘れる日本人」と「日本人の褒め下手」という独自カテゴリーがあります。
菅さんの例など典型です。
菅直人氏は、1996年1月、村山内閣総辞職後成立した第1次橋本内閣で厚生大臣に就任し、1月23日には、
早くも専従スタッフによる、薬害拡大の原因解明調査班を設置し、それまで厚労省が見つからないとシラを切っていた、
1983年当時のエイズ研究班による書類を探し出させ、以前から厚労省は非加熱血液製剤によるHIV感染リスクを認識していたことを
日本中に知らしめました。私は良く覚えてます。この一時だけでも偉業だとおもうのですが、例によって他人を褒めるのが「嫌いな」」日本人は、
良いことはすぐに全てわすれてしまう。或いは忘れたふりをします。
菅直人さんだけではなく、日本年金機構の前身、社会保険庁が、我々の年金掛け金をなんと5兆円以上も流用し、
職員のスポーツクラブ会員費用とか自動車購入費用などに充てていたことを暴いたのは、みんながダメ扱いする「民主党の」
長妻昭議員でした。
また、ゼロ金利が10年続いたことにより、日本の家計は銀行から利息を受け取れていない。この間失った
「得べかりし利益はいくらか?」と当時の福井日銀総裁に質問して154兆円だと、答えさせ、
日本の消費税は(当時の)5%ではなく、既に実質10%を超えていると説明したのは、
元、世界最大の証券会社メリルリンチのニューヨーク本社・上級副社長で、
故郷に乞われて、出雲市長になり、就任からたったの1年で、立候補時の公約、110項目全てを実行したのちに、
国会議員となった岩國哲人さんでした。
こういう逸材を重用しなかったことが、私に言わせれば、民主党の最大の失策です。
民主党政権はだめでしたが、「だから」、自民党が良いということにはならないのです。
◆アベノミクス解散なんてものは存在しません。
マスコミに訊ねられて、安倍晋三は今回の衆議院解散を敢えて名付けるならば、「アベノミクス解散」だ、
といいました。前回述べたとおり、何か1つの項目を判断する国政選挙というのはありません。
安倍をまた、勝たせるということは、集団手自衛権の行使を可能とするためには、憲法改正が必要だ、
という従来の内閣法制局の見解を無視して、閣議決定で可能だ、と考えている男を首相にすることです。
閣議決定で実質改憲できてしまうのならば、内閣の閣僚は内閣総理大臣が任命するのですから、
安倍が自分に反対する奴をクビにして、イエスマンだけを取りまきにすれば、簡単に解釈改憲が可能となる。
言い方を変えるなら、安倍の一存、個人の思惑で実質的に憲法の「改悪」が可能になります。
そんなことを許してはいけないのです。
じゃあどうすれば、と誰も具体的な提案をしない。更に名案があるなら教えて頂きたいのですが、
自民党には投票したくないが、他に投票したい政党が存在しないという人が多いとおもいます。
そういうひとが全部棄権したり、バラバラに野党に投票したら、いたずらに死票が増えて、結局組織票を持つ
自民党と公明党が勝ってしまう。今度勝ったら、安倍は
全てに関して国民の信認を得た。
しつこく繰り返しますが、私は共産主義者ではありませんが、国民が本気で怒っていることを
政治家たちに知らしめる、最も簡単な方法は、共産党議席を急増させることだ、といいます。
どうせ共産主義になんか、今更日本経済を変えることなんかできないのですから、迷ったり、棄権しようと言うぐらいなら、
皆で、日本共産党に入れるのが、ひとつの方法(というか今のところ他に思い付きませんが)だと思います。
最後にもう一度書きます。
票がばらけて小選挙区で死票が増え、結局再び、自公連立で過半数、では元の木阿弥です。
【読者の皆様にお願い】
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2011年11月23日(水) 【追加】私事で恐縮ですが、予めおことわり。/明日アルゲリッチの超名演DVDが発売です。
2010年11月23日(火) 【北朝鮮】延坪島(よんぴょんど)砲撃事件
2009年11月23日(月) 「紅白歌合戦出場歌手決まる!」←もう止めたら?と思っていたけど・・・。
2008年11月23日(日) 時事問題を書く気がしないので、今日も音楽にします。「スペイン狂詩曲 祭」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」(いずれも、ラベル)
2007年11月23日(金) 「南極海で客船が氷山と衝突、乗客・乗員は救出」←地球温暖化と無縁ではないと思います。/ベートーベン交響曲第二番終楽章<
2006年11月23日(木) わずか2週間前に竜巻があったのを忘れてしまうが、募金を受け付けているのです。
2005年11月23日(水) 日本人は、ネット上のみならず、現実世界で、もう少し声をかけた方がよいのではないか。
2004年11月23日(火) 「社説:大義なき戦争の歴史的評価を恐れよ」(毎日新聞) 言い出すのが遅いが、趣旨は概ね正しい
2003年11月23日(日) 小泉君が平然としている理由=100人の専門家から成る「警視庁総理大臣官邸警備隊」の存在など。