JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆資料:閣議決定された集団的自衛権行使に伴う武力行使に必要な「新・3要件」 7月1日の記者会見で安倍首相が用いたパネルに書かれていた「新・3要件」 (1)日本、または密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある (安倍首相発言) 今回の閣議決定は、現実に起こり得る事態において、国民の命と平和な暮らしを守ることを目的としたものであります。武力行使が許されるのは、自衛のための必要最小限度でなければならない。このような従来の憲法解釈の基本的考え方は、何ら変わるところはありません。したがって、憲法の規範性を何ら変更するものではなく、新三要件は憲法上の明確な歯止めとなっています。 ◆コメント:あまりにも腹が立ち、今まで書きませんでしたが・・・。 これまで、散々集団的自衛権行使容認反対と書いてきた以上、書きます。 第六十八条 内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。 ですから、先日は妥協してしまいましたが、仮に公明党が反対し続けていたとしても、 そんなことは、首相にとっては痛くも痒くもありません。 集団的自衛権行使容認に反対する閣僚を罷免し、賛成する奴にかえれば良いからです。 つまり、解釈によって憲法を実質的に変えてしまうということは、内閣総理大臣1人の判断で、 可能な訳です。日本が戦争に加わるかも知れないというような、それこそ国家の存亡に関わる問題を このような安易な方法で、決めるべきではありません。あまりにも無責任・独裁的です。 ◆武力行使の新・3要件は、実質的に無意味です。 何故なら、どうにでも解釈できるからです。もう一度掲げますが、 (1)日本、または密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある こういう制限があるから、 「政府の憲法解釈の基本的な考え方は、何ら変わるところはありません。」 と安倍首相は、訴えていましたが、こういうのを「ペテン」というのです。 憲法解釈を何ら変えないなら、何も閣議決定する必要はないのです。 集団的自衛権に伴う、武力行使の新・3要件。どうにでも拡大解釈が可能です。 日本、または密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、国民の権利が根底から覆される明白な危険がある。 アメリカが、また勝手に戦争を始めて、日本に「手伝え」と言ってきた、と。 このアメリカの要求を突っぱねたら「日米関係に亀裂が生じて、日本国の安全保障に問題が発生して、国民の権利が 根底から覆される可能性がある」のだ!、と言えば、良いだけです。 国の存立を全うし国民を守るために他に手段がない 他に手段があっても、「他に手段がないのだ!」と言えば良いだけです。 どんなに派手に武力行使をしても、それが、 必要最小限度の実力行使 なのだ!といえば、いい。どうにでも言い訳出来る。こんなのは制約にはならない。 安倍首相のやりたいほうだいになってしまいます。 これから関連法案を整備していく段階で、これでもかと詰め寄って、 安倍内閣総辞職に持ち込まないと、それこそ、国家存亡の危機ではないか、と思います。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2013年07月17日(水) 【コラム】自民に白紙委任なら有権者は選挙後に後悔-ペセック (ブルームバーグ・コラム)←同感。
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