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JIROの独断的日記
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2009年07月17日(金) 「大雪山系相次ぎ遭難、10人死亡=トムラウシ山と美瑛岳で59〜69歳−道警捜査」←中高年から登山を始めるのは、かなり危険である。

◆記事1:大雪山系相次ぎ遭難、10人死亡=トムラウシ山と美瑛岳で59〜69歳−道警捜査(7月17日8時42分配信 時事通信)

北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)に登った2パーティー計24人が遭難した事故で、

道警は17日午前までに、トムラウシ山で女性6人、男性2人、美瑛岳で女性1人の死亡を確認した。

またこれらパーティーとは別に、単独でトムラウシ山に登ったとみられる男性1人の死亡も確認された。

 多数の死者が出たことから、道警は業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査を始めた。ガイドや救助者らから事情を聴く。

 道警によると、トムラウシ山のパーティーは32〜69歳の男性5人、女性10人、男性ガイド3人で計18人。

道警や自衛隊は17日早朝からヘリコプターで救助に向かい、13人を見つけ搬送したが、

このうちガイド吉川寛さん(61)=広島県廿日市市=や登山客川角夏江さん(68)=名古屋市緑区=ら59〜69歳の8人が死亡した。

ほか5人は意識があるという。広島市東区の亀田通行さん(64)ら5人は自力で下山した。

 パーティーは宮城、静岡、愛知、広島など7県から13日に北海道入り。17日までの日程で登山する計画で、

16日にトムラウシ山に登った後、温泉に宿泊する予定だった。

 ツアーを企画した旅行代理店によると、女性客1人が低体温症になり、吉川さんがテントを張って付き添った。

その後、女性客3人と男性客1人も低体温症になり、ガイド多田学央さん(32)もテントを張って付き添い、残りのパーティーで下山したという。

 一方、美瑛岳では、茨城県の旅行代理店を通じて参加した女性3人と男性ガイド3人のパーティーのうち、

兵庫県姫路市の尾上あつ子さん(64)が死亡した。16日午後に救助要請があり、

尾上さん以外の5人は衰弱しているが、生命に別条はないという。


◆記事2:気候は3000メートル級=「変化への対応難しい」−北海道(7月17日12時27分配信 時事通信)

北海道には雄大な風景や高山植物を目当てに、全国から多くの登山客が訪れる。

冷涼なだけに、道内の2000メートル級の山は本州の3000メートル級と同じ気候条件と言われ、

夏でも死亡事故が頻発。地元のガイドは「本州と違って気候変化への対応が難しい」と指摘する。

 後志管内の羊蹄山では1999年9月、ツアー登山客が悪天候で道に迷い、64歳と59歳の女性2人が死亡。

引率した旅行会社社員は業務上過失致死罪で有罪となった。

 大雪山系では2002年6〜9月に登山客が疲れで動けなくなるなどの事故が相次ぎ、5人が死亡。

04年7月には72歳男性が低体温症で、同10月には81歳女性が凍死した。

 登山ガイドを務める南富良野町の男性は「7月は高山植物の花が咲き、登山客の数がピークになるが、

山では朝方に氷点下まで気温が下がることもある」と注意を呼び掛ける。

 トムラウシ山や美瑛岳では、雨風を避けられる山小屋や避難に使える手ごろな登山道も少ないという。

「山小屋を使うツアーでは、雨風が吹いても予定通り到着するために無理をしてしまう。

テントなどを持っていないと天候急変には対応が難しい」と話している。


◆コメント:山というのは想像以上に危険で、はっきり言うが、中高年からの本格的登山は止めておいた方が無難。

私自身は、数えるほどの登山経験しかないけれども、山の気象条件の変化の激しさには大変驚き、

強烈な印象として記憶に残っている。

今回の犠牲者は59歳から69歳で、1度に10人もの方が亡くなった。

中には、「今回が最後の本格的な登山」と言って参加した方もいたそうで、誠にお気の毒である。

年配の方が、文字通り「死ぬほどの寒さ」の中で衰弱していって、ついには亡くなったのである。

その時の苦痛と恐怖を想像すると、いたたまれない。

謹んで、ご冥福を祈る。


今日、業務上過失致死容疑で、北海道警はツアーを企画した旅行会社の捜査を始めたそうだ。

確かに経緯を読むと、悪天候にも関わらず予定通り登山の決行を決めたガイドにも、問題はありそうだ。


しかし。

死者に鞭打つわけではないが、敢えて書かせて頂く。

警察庁によると、昨年中の山岳遭難は1631件、1933人で記録が残る1961年以降の最悪となり、

死者・行方不明者も281人を数えて最多となった。遭難者の8割以上を40歳以上の中高年が占めている、という。

若い頃、山岳部などで鍛えられて山の怖さを知っている人でも、中年で登山して遭難する人もいる。

中高年から登山を始め、今まで運良く、何の問題にも遭わなかった人々は、特に夏山のすがすがしさに魅了されるだろう。

それは分かるが、山の怖さを本当に分かっている方が少ないのではないか、と推察する。

遭難は、本人ばかりでなく、二次災害の危険も伴う。


あくまで、私見であるが、北海道でなくても、50代、60代の方が2,000メートル級の山に登るのは、

率直に言って危険である。1,000メートル級の山ですら、遭難するときには、するのである。

年配の方に「登山するな」、とは言えないが、出来れば「ハイキング」程度に留めておくか、

あくまでも「本格的登山」を実行なさる方は、山の危険に関して、十分に勉強なさることをお薦めする。

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