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JIROの独断的日記
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2013年07月17日(水) 【コラム】自民に白紙委任なら有権者は選挙後に後悔-ペセック (ブルームバーグ・コラム)←同感。

◆記事:【コラム】自民に白紙委任なら有権者は選挙後に後悔-ペセック (ブルームバーグ)(2013/07/16 14:40)

7月21日の参議院議員選挙で日本の有権者は、かつてないほどの白紙委任状を安倍晋三首相に与えるつもりのようだ。

選挙を忘れている人はいない。選挙カーの騒音や拡声器から流れるスローガンから逃れるのは不可能だからだ。

ただ、今回最も顕著なのは国民の沈黙だ。最近の選挙で目立つのは投票率が過去最低を記録していることだが、

今回はさらに最低を更新する可能性がある。

今回の参院選は、決定的な争点のある選挙にすべきだ。

日本は急速な高齢化、世界最大の公的債務 、急騰するエネルギー費用、年金の時限爆弾などの問題に直面している。

安倍首相は貿易障壁の縮小、女性の社会参加推進、産業の規制緩和、憲法改正など、あいまいだが

広範囲にわたる改革を約束している。

駐留米軍の規模をどうすべきか、金融緩和が大型バブルを生み出しているかなども問題だ。

ただ、日本人はこれらの点について全く議論していない。

安倍首相率いる自由民主党の勝利は、安倍氏が漠然とした言葉で打ち出した政策が支持されていると受け止められるかもしれない。

これらの改革について徹底的に議論しないことは、日本経済だけでなく、世界にとっても不幸なことだ。


既成事実

有権者は選挙結果を既成事実と受け止めているのかもしれない。世論調査では自民党が圧倒的勝利を収め、

両院で過半数の議席を確保する見通しであることが示されている。2009−12年に政権を握った後、

再び野党になった民主党の支持者は、敗北感から投票にさえ行かないかもしれない。

自民党が大勝したとしても、それは必ずしも民意を反映しているわけではない。国民は世論調査が示唆するよりも慎重だ。

確かに有権者は20年間低迷している日本経済の回復を安倍氏に期待しているのかもしれない。

ただ、それはナショナリズムを高揚するために教育を若干変えるといった安倍氏お気に入りの改革を支持しているということではないし、

日本と中国・韓国との関係悪化を容認していることでもない。

安倍首相が靖国神社の参拝によって緊張を悪化させるのではないかと心配する有権者も多い。

経済に関してさえ不安を抱く見方は多い。安倍首相の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加方針がその格好の例だ。

経済的見地からみれば貿易自由化は頭を悩ます問題ではない。

しかし日本のような平等主義の国からすれば、外から自由な競争が押し付けられることには依然賛否両論がある。

多くの人にとって貿易自由化とは、中国からの汚染された食品の流入や、巨大小売企業ウォルマート・ストアーズの拡大、

賃金の低下、日本の官僚が長年回避しようとした過酷な資本主義を後押しすることを意味する。


代替エネルギー

また、安倍氏は世論に真っ向から対立する計画を推進しようとしている。

ここ数日は、福島第1原子力発電所で高濃度の放射性物質の汚染水が太平洋に流出するなど悪いニュースが相次いでいる。

世論調査では原発再稼働に反対の声が圧倒的多数であることが示されている。

それなら、自民党の原発再稼働計画に対する抗議が盛り上がらないのはなぜろうか。

再生可能エネルギーへの投資を倍増したり、アイスランドのように地熱発電を推進するなど、

エネルギーの代替策について野党議員がもっと声高に創意工夫のある計画を主張しないのはどうしてなのか。

日本は天然資源は少ないかもしれないが火山は多い。

日本人がこのように無関心でいられるのは、まだ余裕があるからだともいえる。

デフレ が20年近く続いた後も、日本社会はホームレスや犯罪、貧困がはびこるといった事態には陥っていない。

また、安倍氏の断固とした態度も有権者の支持を得ている。バブル崩壊から安倍氏で16人目の首相となっているが、

小泉純一郎元首相(2001−06年)氏以来、真の意味で現状改革を約束する大胆な指導者は出ていない。

ただ、民意に従って日本の改革を進めることは重要だ。

指導者に目指す目標が何であるかを伝え、指導者の責任を問うのは、有権者や野党の政治家の責任だ。

安倍氏に白紙委任状を与えることになれば、日本人は投票後に強い後悔の念にさいなまれることになろう。(ウィリアム・ペセック)


◆コメント:表現がやや、曖昧ですが結論は私と同じです。

ブルームバーグは、アメリカの金融市場関係情報専門のメディアで、その契約コラムニストの1人がベケットという人物で

常に、特別に、優れた見識を述べるということではありませんが、この選挙に関しては、彼の意見に賛成です。

ただ、本文の書き方が比較的マイルドなのに、結論が

安倍氏に白紙委任状を与えることになれば、日本人は投票後に強い後悔の念にさいなまれることになろう。

と、この部分だけ強く、断定的な調子になっていて、安倍氏が勝ったら、日本人にどのようなことが起きて

「強い後悔の念」に苛まれることになるのか、はっきりしません。


敢えて、簡単に言い換えれば、安倍政権になって、株価が上昇したからといって、他の面ではかなり過激な思想を持っている

安倍首相率いる自民党を勝たせたら、憲法改正も、原発存続も、TPPにも賛成したことになる。少なくとも安倍自民党は

意識的にそのように解釈したがるであろう。


気になることが山積みなのに、それでも「まあ、いいや」で自民党に入れてしまっていいの?

とベケット氏は言いたいのであって、私も全く同感です。

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