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JIROの独断的日記
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2014年05月10日(土) 「原発再稼働」「改憲」「TPP」いずれも、「国家が勝手にやりたい放題」ではありません。有権者の選択です。

◆Twitterである発言を読んで、呆れました。

Twitterを眺めていると、よく分かっていないのに、発言している人がものすごく多いことに驚きます。

最近で最も呆れたTweetは、

STAP細胞の結果、TPPの交渉、原発再稼働。なんでも権力が有れば勝手に決めても良いというような風潮があるように思える。

です。このTweet主。全く存知あげないし、この特定の発言者には、私はなんら悪意はないのですが、

この手の「勘違いが横行している風潮」が、それこそ、あるように思えます。

そのことのほうが、問題です。


◆STAP細胞はさておき、TPP交渉、原発再稼働、消費増税、いずれも選挙で国民が認めた結果です。

前段で引用したTweetで、「STAP細胞の結果」は、別問題だと思います。

私の想像ですが、このTweetをした方は、理化学研究所が小保方氏の「STAP細胞論文」を再調査せず、

不正な論文である、と断定したのは、何らかの国家権力の圧力によるもの、と考えているのでしょう。


しかし、この問題はそもそも真実が、どこにあるか良く分からないし、ましてや、理研の決定が国家権力の指示に

よるものかどうか、推測の域を出ないので、何とも言えません。


しかし、このTweetの残りの部分。

TPPの交渉、原発再稼働。なんでも権力が有れば勝手に決めても良いというような風潮があるように思える。

という部分には、大変、驚き、呆れました。

勘違いされては困るので、確認しますが、私自身、「TPP、原発再稼働」いずれも反対です。

私が引用したTweetが「間違っている」、と申し上げているのは、
「なんでも権力が有れば勝手に決めても良いというような風潮」

という部分です。これは全然「勝手に」きめたことではなくて、昨年7月の参議院選挙で自民党が

公約として掲げていたことです。

その自民党を有権者が与党にしたのですから、自民党の行動は

議会制民主主義、代議制民主主義(間接民主制)の原理に鑑み、主権者国民の選択です。


国政選挙に於ける有権者の投票行動こそ、主権者の意思を公式に表明する唯一かつ最大の機会であります。

ここでの選択を間違えておいて、あとから「TPP反対」「消費増税反対」「原発存続、再稼働反対」といくらいっても

選挙で、認めてしまったのですから、あとからいくらなにをしても説得力がありません。


◆選挙の前に騒がないと、意味がありません。

私は、毎回、国政選挙の度に各党の公約を比較し、分からないことは調べて、説明しております。

昨年の参院選では、結論としては「自民党を勝たせてはいけない。」という趣旨をのべました。

特に、参院選当時既に自民党は衆議院で安定多数議席を有していましたから、

衆参両院で与党自民党が過半数を獲得したら、どのような法案でも、可決できてしまいます。

危惧した通り、今の日本は、実質的に、安倍首相の独裁国家になりました。

もし、結果を見た後からこういうことを、私が書いたとしたら、それは「卑怯」のそしりを免れませんが、

私は参院選前、各党の政策を比較する一連の記事を書き、

前述のとおり、自民党を勝たせてはいかん、と主張しております。ですから、

だから、いわんこっちゃない。

という権利があるとおもいます。「一連の記事」とは、JIROの独断的日記ココログ版ですと、
2013.07.10 【2013参院選】各党政策比較「憲法」

2013.07.11 【2013参院選】各党政策比較「原発」

2013.07.12【2013参院選】各党政策比較 「TPP(環太平洋経済協定)」

2013.07.14【2013参院選】各党政策比較 「消費増税」

お読み頂くと、一目瞭然ですが、自民党は、憲法改正も、原発再稼働も、TPPも増税も全て公約で

「実行する」と明言しています。

特に原発に関しては、自民党だけが廃炉どころか、「存続。安全が確認できた原子炉から再稼働」と言っているのに、

よりによって、日本の有権者はその自民党を圧勝させました。

この時点で、勿論、私もですが、「自分は反対だった」という人も大勢いらっしゃるでしょうが、

今の日本の選挙制度、統治体制からすると「全体としては」、国民が全てを国家権力に許したのです。


仮に選挙の時に自民党が「TPP反対。原発は廃炉」といっていたのに、選挙の後に突如公約違反したのであれば、

勿論、これは責められても、仕方が無い。

くどいようですが、しかし、今、自民党がしているのは、国民が選挙において認めたことです。

公約をそのまま実行している。だから、
権力があれば、勝手に決めても良いという風潮

というのは、選挙における主権者の投票行動の重みを理解していない発言だとおもいます。

物事をよくわからないのに、選挙前に勉強しないで、民主党政権がダメだったから、やはり自民党だろう、

というぐらいの安易な気持ちで、多くの国民が投票するから、国家が悲劇的な方向に向かうのです。

有権者は「自分たちのミスだった」という認識をもつことが必要です。


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