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JIROの独断的日記
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2011年05月10日(火) 「浜岡原発全面停止 夏の電力、暑さ次第で全国的に危機的状況の可能性」←メディアの方。もう少し勉強して下さい。

◆記事:浜岡原発全面停止 夏の電力、暑さ次第で全国的に危機的状況の可能性も(フジテレビ系(FNN) 5月10日(火)18時1分配信)

浜岡原子力発電所の運転停止が表明されたが、この夏の電力は、暑さ次第では全国的に危機的状況の可能性がある。

浜岡原子力発電所の運転停止表明から一夜明けた10日、愛知県の大村知事が海江田経産相を訪ね、

電力の安定供給などへの対策を強く求めた。

大村知事は「日本経済の復興のために、愛知の産業がフル回転して、これからやっていこうというときに、

一番のベースである電力エネルギーの供給に不安があるとできなくなっちゃう」と述べた。

くしくも10日は、各地で真夏の陽気になった。

1日に360万kWの発電能力を持つ浜岡原発の運転停止の影響は、この夏、中部電力管内にとどまらず、

全国に波及するとみられている。

蓮舫節電啓発担当相は「『玉突き』という形で、電力のお互いの譲り合いができない

というリスクを考えたときには、もう少し厳しめに啓発をしなければいけない」と述べた。

これまで中部電力は、東京電力や九州電力に支援してきたが、浜岡原発の停止で支援を取りやめることになる。

海江田経産相は10日、「関西地域からの協力をお願いしながら」と、あらためて関西電力に支援を求める考えを示したが、

その関西電力も11基の原発のうち、現在3基が定期検査で停止しているほか、

夏までに定期検査に入る予定の原発もあり、それらの運転再開が遅れると、

関西電力自体電力不足に陥る可能性もある。


◆コメント:日本のメディアは本当に調べていないのか分かりませんけど・・・・。

東日本大震災のわずか4日後、3月15日に、国際エネルギー機関 (IEA:International Energy Agency)が

原発が無くても日本は火力発電で十分、賄えるという趣旨の見解を表明しています。

◆日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA(ロイター 2011年 03月 15日 23:07 JST)

東日本大震災に伴う原発事故を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は15日、日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している、との見解を示した。

IEAは月次報告書で「実際には、液化天然ガス(LNG)および石炭も使用することで需要に対応できる可能性が高いが、LNG、石炭の両セクターにおいては余剰発電能力がより限定的であるようだ」と指摘している。

IEAの推計によると、日本は2009年に石油火力発電能力の30%しか使用しておらず、平均で日量36万バレルの原油・燃料油を使用し、100テラワット時余りの電力を生産した。

IEAはまた「60テラワット時の不足分すべてを石油火力発電で補った場合、石油消費量は年間ベースで日量約20万バレル増加する見通し」としている。

また、小出裕章京都大学原子炉研究所助教は、ずっと前から、

日本の原発を全部止めても火力発電所で十分足りる。しかも全ての火力発電所の70パーセントで十分だ。

と、主張なさっています。YouTubeで余りにも有名なんですが。


原発なしでも電力足りてる 小出裕章







電力供給量の話もさることながら、
「CO2は地球上の生物にとって絶対必要な物質です。一方、原発から出る死の灰(放射能)は絶対的な危険物なんです」

小出助教とて、CO2が物凄く大量に出れば環境に悪影響を及ぼす可能性は否定していないが、

それ以前に、CO2が無かったら生物は生きることができない。放射能は身体にとって害でしかない、

というのは、いずれを選択すべきか、大変分かりやすく提示して下さっている。


とにかく。

国際機関と、日本の原子力専門家が、別々に、しかし同じ事、即ち

「原発が無くても電気は足りる」と指摘しているのに、大手メディアは皆、この見解を無視している。

どういうつもりなのでしょうねえ。

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