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JIROの独断的日記
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2014年04月12日(土) 【音楽】ムラヴィンスキー=レニングラード・フィル。特集したことがありませんでした。

◆特に日付とは関係ありません。たまたま、気がついたのです。

灯台下暗しというか。あまりにも定番でして、クラシックファンでこのコンビを知らなかったらモグリです。

昔は、チャイコフスキーやショスタコーヴィッチの交響曲その他「ロシアもの」といえば、

この巨匠とスゴ腕ばかりを集めた名門オーケストラ、と相場が決まっていて、

今でも、他に名演は無数にありますが、迷ったら、これをまず、聴いておく、ということです。

一昨日、静かなギターソロでしたから、今日は賑やかなのを中心に。

非常に有名な曲ばかりなので、なるべくゴタクは並べないようにします。


世界中のオーケストラが演奏しますが、ロシアのオケがチャイコフスキーなどを演ると「馬力」が違います。

楽器は、決して無駄な力を用いてはいけないし、徒に大きい音を出せばいい、というものではありませんが、

「ここぞ!」という所は、思いきり、フォルティッシモが炸裂しないと、本物の感じがしません。


お聴き頂くにはロシアのオケなら皆、「十八番」ですが、その頂点が、ムラヴィンスキー=レニングラード・フィルでした。

早速曲にします。


◆グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

ライブ録音。ものすごいテンポで弾くので有名です。乱れない所がすごいです。

音源は、ルスランとリュドミーラ/ムラヴィンスキー管弦楽名品集



OVERTURE TO THE OPERA "RUSLAN AND LYUDMIRA"(Glinka)



これだけ速く弾いた人、私が知る限りもう一組ぐらいしかいません。

これ、ライブでブラボーが飛んでますね?

日本ですと、この曲をオーケストラの演奏会で演るとしたら、前プロ、つまりメインの前の

「オードブル」みたいな位置づけで、日本のクラシックの聴衆は、前プロで、しかも、

「ルスランとリュドミラ」なんて「ポピュラー名曲」でブラボーなんていうのは、

素人(良く知らない人)がやることだ、と、気取りたがる悪い癖がありますが、

本来前プロだろうが何だろうが、素晴らしいと思ったらブラボーでいいのです。

予め、メインプログラムの、例えば「展覧会の絵」、最後「キエフの大門」が終わった瞬間に

ブラボーと叫ぶぞ、と予め決めて置く方が、不自然です。蛇足ながら、申し上げました。



◆チャイコフスキー:交響曲第4番から6番

これは、チャイコフスキー:交響曲第4-6番  ムラヴィンスキー レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

1度に買えていいのではないか、と思います。


◆交響曲 第4番 ヘ短調 作品36 第4楽章:Finale.Allegro con fuoco


Tchaikovsky: Symphony #4 In F Minor, Op. 36 - 4. Finale: Allegro Con Fuoco


素晴らしいですね。速い音型を一糸乱れずに合わせる弦楽器群。高音で繰り返されるトランペットのファンファーレ。

咆哮する他の金管群。彩り鮮やかな木管群。炸裂するパーカッション!

これぞ「オーケストラ」。


◆交響曲 第5番 ホ短調 作品64 第4楽章:Finale.Andante maestoso-Allegrro vivace


Tchaikovsky: Symphony #5 In E Minor, Op. 64 - 4. Final: Andante Maestoso, Allegro Vivo


このシンフォニーはとにかく「カッコイイ」のであります。5番に限りませんけど、出来れば通して(全曲)

そして、よく、プログラムにのりますから、出来れば生でお聴きになると、「たまらん!」という気持ちになると

思います。トランペット、カッコイイですが、最後のクライマックスでフォルティッシモで最高音域が続きます。

チャイコフスキーに限らず、曲の終盤に盛り上げようとすれば、そうなることが多い。聴いている分にはいいですが、

トランペット奏者は相当キツいです。そりゃ、プロだしね。吹きますよ。吹きますけど、かなりキツイ。

だから、餅は餅屋でして、ロシアのオケっていうと馬力が違うんですな。最後までものすごい強奏をして平気です。


◆交響曲 第6番 ロ短調 作品74≪悲愴≫ 第3楽章:Allegro molto vivace


最後は静かに終わってもいいですが、「悲愴」の終楽章は本当に悲愴ですからね。

まあ、堅苦しいことを言わずに景気のいいまま、終わらせて下さい。


Tchaikovsky: Symphony #6 In B Minor, Op. 74, "Pathetique" - 3. Allegro Molto Vivace


とまあ、やはり血湧き肉躍る曲で終わります。


実は、ムラヴィンスキー=レニングラード・フィルはこういうフォルティッシモのかたまり、みたいなのも、

醍醐味のひとつですが、他方、繊細なモーツァルトも弾きます。弦楽器が非常に上手いです。

それは勿体無いので、別の機会にします。


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