JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:豪華キャスト集結のフジ系ドラマ『わが家の歴史』、3夜平均20.3%を記録(4月12日16時39分配信 オリコン) 脚本家・三谷幸喜が手掛けた3夜連続スペシャルドラマ『わが家の歴史』(9〜11日 フジテレビ系)が放送され、 ◆コメント:ドラマはあまり見ませんが、本気で作ればいいものができるじゃないですか。 私は中年のオヤジの癖にかなりミーハーで、恐らく皆さんが驚嘆するほど、 ◆八女時次郎(西田敏行)が亡くなった晩、奧さん(富司純子)が「ベアトリ姐ちゃん」を歌った、というのが気になっているようですね。 ネットを見て回ったら、やたらとあちこちのQ&Aサイトに、「ベアトリ姐ちゃん」の原曲は何か。 ◆私は中途半端な世代なので、本当は説明に適任じゃないのです。 大正時代に、浅草オペラという興行が一世を風靡した、と書きたかったのですが、活動していたのは、 1917年から関東大震災の1923年までわずか6年だけだったのですね。詳しい経緯はウィキペディアをご覧下さい。 私が「中途半端な世代」というのは浅草オペラそのものは全く知らない訳です。昭和35年生まれですから。 但し、私が子供の頃は、浅草オペラで活躍なさっていた、「浅草オペラ歌手」の田谷力三(たや・りきぞう)さんが まだ、ご健在で、しばしば「懐かしのメロディー」の類で「ベアトリ姐ちゃん」と歌っておられるのをはっきり覚えています。 それは、勿論、本格的な西洋音楽の発声とはちょっと違うのですが、とにもかくにも、西洋の「オペラ」なんて全然知らなかった、 日本の一般大衆に、そういうものがある、と。「カルメン」とか「椿姫」などの存在を知らしめただけでも大変だったとおもいます。 何せ、日本人はそんなもの知らないのですから。だから大衆に受けるためには、 スッペの「ボッカチオ」というオペレッタ(喜歌劇)に、日本語の歌詞を付けて親しみやすくする必要があったのだろうと 思います。当時の人々に間で大人気だったそうですが、私はこの目で見たことがないので、「伝聞」でしか書けない。 そこが歯がゆいのです。兎に角田谷力三さんの映像がYouTubeにあるから、ご覧頂きましょう。 ◆浅草オペラ田谷力三氏「ベアトリ姐ちゃん」それを現代のテナー錦織健氏が演奏したもの。更に原曲。 まずは、如何にもテレビドラマ「我が家の歴史」の時代を彷彿させる田谷力三氏の熱唱。 田谷力三 ベアトリ姐ちゃん 1972 うるさいことを(発声がどうのとか音程がどうのとか)いうことはできますけど、それは、 「野暮」というもので、本当に懐かしそうに田谷力三さんを聴いていたおばあさんとか、私が子供の頃には、まだ おられたんです。それはそれで楽しかったのだからいいじゃないですか。 こういうのは、発声とか音程とかじゃないです。歌っているご本人が楽しくて仕方がない。 ご本人とて、自分の歌が正式の「声楽」じゃないことなど百も承知です。しかし、歌うのが楽しくて仕方がない。 その楽しさが、聴く人々を幸せにしたのだと思います。これぞ、エンターテイナーです。 その意味で、田谷力三さんは「名テナー」だと思います。 次はそれを、現代風にスマートに歌った錦織健さんの演奏です。 次はそれを、現代風にスマートに歌った錦織健さんの演奏です。 コレクション~恋はやさし野辺の花よ の6曲目です。 「ボッカチオ」~ベアトリねえちゃん 「ボッカチオ」~ベアトリねえちゃん 最後に原曲です。CDは日本の国内版ではスッペのオペレッタのCDなどありませんが、 アメリカのAmazonを見て驚きました。"Suppe Boccaccio"で検索すると随分種類がある。 これなど、伴奏のオーケストラを見たら「ベルリン・フィル」とかいてあるので、更に驚きました。 Suppe: Boccaccio それはさておき、「ベアトリ姐ちゃんの原曲です。 Holde Schone, hor diese Tone Holde Schone, hor diese Tone 当たり前なのですが、至極「まともな」オペレッタなのです。
昔から、頭でっかちのクラシック・マニアはいましたが、CDやらパソコンやら色々便利なものができて、媒体もコンパクトになり、
2009年04月12日(日) ジャーマン・ブラスを初めてお薦めしたのは2007年7月なのですが、今回初めて映像をアップできます。
JIRO
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