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2012年03月30日(金) |
【音楽】モーリス・アンドレ:モーツァルト、オーボエ協奏曲(トランペット版)K.314 |
◆モーリス・アンドレが亡くなってから6回目の特集です。
フランスのトランペット奏者モーリス・アンドレが亡くなったのは2月24日ですから、
1ヶ月と1週間になります。今回で6回目の特集になります。
過去5回、非常にアクセスが少なかったのですが、考えて見ると、こちらが年寄りなのであり、
今の世の中で、バリバリ活躍している20代、30代、40代前半の方々は、
アマチュアのトランペット奏者といえど、生のモーリス・アンドレを聴いたことがないのですね。
私は今、コンサートには行きませんので、偉そうなことは言えないし、原理的に不可能なのですが、
もしも、全盛期のアンドレを一回でも生で聴くことができたら、多分かなりの方は、
トランペットに対する印象・観念がかなり異なるだろうと思います。
しかし、生まれた時期の話ですから、言っても仕方が無いですね。
◆トランペット版:モーツァルト:オーボエ・コンチェルト。
トランペットでモーツァルトのオーボエ・コンチェルトを演奏する、
ということが、どれほどものすごいことなのか。
それは、私のごとく、トランペットを吹いたことがある、というのも
躊躇われるほどの人間が書くのはおこがましいけれども、吹いたことがある人でないと、
想像できないほどの「神業」でして、最近は上手い人がどんどんあらわれているので
厳密にはわかりませんが、多分、それでもアンドレ以外には、いないと思います。
この録音は最初、国内版のアナログレコードとして発売されまして、中山富士夫先生という、
今、活躍している日本のトランペット奏者の師匠のそのまた、師匠の代の大先生が
ライナーノーツをお書きになりましたが、先生の驚嘆と感動と、興奮がひしひしと
読み手に伝わるような文章で、激賞なさっていたことを覚えています。
その当時としては、完全に想像を遙かに超える、信じられないほどの技術と音楽性で、
これを聴いて興奮しなかった、ラッパ吹きはいないでしょう。
オリジナルのハ長調をそのまま、ピッコロC管で、軽々と吹いています。
あまりにも柔らかく美しい音色と、完璧な音のコントロールです。
テクニックは勿論ですが、トランペットとしては、大変な高音域で
全く刺激的・金属的な音がしない、ということだけでも、驚嘆します。
とにかく、お聴きいただきます。
音源は、前回と同様、モーリス・アンドレ・エディション第1集〜協奏曲編1(6CD)です。
モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第1楽章 アレグロ
Mozart Oboe Concerto K.314 1st Movement Allegro apert
カデンツァは、勿論、モーリス・アンドレオリジナルですが、一瞬、クラッと
眩暈がする、というか気絶しそうになるぐらいの上手さです。
モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第2楽章 アダージョ
Mozart Oboe Concerto K.314 2nd Movement Adagio
モーツァルト オーボエ協奏曲(トランペット版) ハ長調 K.314 第3楽章 ロンド
Mozart Oboe Concerto K.314 3rd Movement Rondo
第3楽章は、お聴きになったとおり、冒頭から、細かい装飾音が多用されていて、
オーボエでも難しいと思います。
トランペットで、となるともはや私の想像を超えますが、それをあたかも
簡単なことのように聞かせてしますのが、モーリス・アンドレです。
他の楽器にも言えますし、音楽以外の人間が行うこと全てに共通していますが、
本当の名人、名手は、ものすごく難しい事を簡単そうに聴かせたり、見せたりするものです。
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