JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:在宅末期患者の容体急変、医師の車が「救急車」(NIKKEI NET)(30日 16:00) 在宅療養を続ける終末期のがん患者などの容体が急変した際、患者宅に駆けつける医師の車が4月から、 ◆【為参考】:クローズアップ現代 放送記録 2007年12月6日(木)放送 立ち遅れる在宅がん医療 激しい痛みに耐えながら、自宅で残り少ない日々を過ごしているがん患者が少なくない。 ◆コメント:そもそも、末期ガンを在宅で、というのが無茶ですよ。と私は書きました。 どうしてこういう事が始まったかというと、小泉が元凶である。 ◆<終末期医療>指針原案まとめる 厚労省(2006年9月15日 毎日新聞) このニュースが報道された直後、私は、反対意見を記事にした。 <終末期医療>指針原案まとめる 厚労省」←義務的支出の削減が目的なのですよ。(ココログ) リンク先の記事をお読み頂くと分かるが、きれい事を並べているが、要するに、 終末期医療というのはコストがかさむのである。そこで、国の医療費負担を少しでも減らしたい小泉は、 どうせ助からない末期ガン患者は「さっさと退院して、自宅で死んで下さい」とは言わないけれども、これは、 完全にそういう発想から出た政策だ。 さらに私は、リンク先の記事の中で、 癌の末期を自宅でケアできるわけがない。 と書いた。予想通りだった。 末期ガンの患者の苦しみは、正視に耐えないほどの激痛である。これを緩和するのには、麻薬であるモルヒネを 用いるしかない。 末期ガンを在宅医療でケアする、というのは簡単だが、 例えば一人暮らしの人が激痛に耐えて、慣れない自家注射をすることなどできるわけはない。 仮にできたとしても、繰り返すがモルヒネは麻薬である。一度に大量に使用したら、死ぬこともある。 こんな危険な薬物を患者や家族に扱わせるべきではない。厚労省の原案では、在宅医療になったら、 痛みに襲われても「医療チーム」が駆けつけてくれる筈だった。 しかし実際には、2007年12月6日放送のNHK、クローズアップ現代が報じたように 実際は全然違っていて、医療チームは、モルヒネを投与してうっかり死なせて訴えられるのが嫌なので、 なかなか使わない。結果として在宅で最期を迎える人は激痛に苦しみながら息を引き取るのである。 クローズアップ現代では、激痛に散々苦しんだ患者さんが、最期に、 自分の70年の人生は一体、何だったのだ と自らの運命を呪いながら亡くなったと言う話も放送されていた。 やはり、私が<終末期医療>指針原案まとめる 厚労省」←義務的支出の削減が目的なのですよ。で書いたとおり、 自宅で末期ガンのケアなどできないのである。その現状を正視しようとせず、 医師の車を緊急自動車扱いにする、などという小手先の対策は意味を為さない。 医者が早く駆けつけたところで、モルヒネを使ってくれないのだから。 やはり末期ガン患者は医療機関でいつでも医師や看護師に守られる方が良い。 人間、誰も好きで生まれてきたわけではないのに、大多数の人はそれなりに真面目に生きてきたのである。 せめて人生の最後は、苦痛から解放され、安らかに逝けるようにするのが、医療の使命の一つではないのだろうか。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年03月30日(日) 「世界35カ国で消灯温暖化防止訴え」←午後8時から1時間より、夜中の活動を出来る限りやめるべきだ。
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