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2011年03月30日(水) |
「漏水箇所不明だが…失われた圧力容器の密閉性」←圧力容器が壊れたら、「最悪のシナリオ」になる。 |
◆記事:漏水箇所不明だが…失われた圧力容器の密閉性(読売新聞 3月30日(水)20時24分配信)
東京電力福島第一原発のタービン建屋の地下にたまった高濃度の放射性物質で汚染された水は、
原子炉圧力容器内の水が漏れ、流れ込んだ可能性が高い。
漏水箇所は不明だが、東電や経済産業省原子力安全・保安院は、圧力容器下部の制御棒を差し込む部分や、
タービン発電機とをつなぐ配管などの破損を考えており、
放射性物質を閉じこめる「密閉性」は既に失われているとしている。
今回の事故では、1〜3号機とも圧力容器内の燃料棒が露出、一部は既に溶融しているとされる。
容器本体の損傷、破壊も懸念されているが、保安院は「壊れたことを示すデータはない」という。
しかし、汚染水の濃度から、東電は「3基とも圧力容器内の水が外部に出るルートができている」と話す。
◆コメント:1〜3号機、どれかひとつでも圧力容器が損傷したら、最悪、と専門家は言ってました。
厳密にいうと、私自身は原子力とか、核燃料、放射能、放射性物質等々に関して
何の知識もないので、最悪かどうかは判断する能力が、ありません。
このような場合、次善の方法として、自分の今までの人生経験から、
「この人物は信頼できそうだ」と思う専門家の意見を、信じるしかありません。
今回は、ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」における
小出裕章京都大学原子炉実験所助教の発言は、論旨が明解であり、話し方も、
徒に一般人を怯えさせよう、という恣意(=悪意)が全く感じられず、信頼性がある
と、私は判断しました。
その小出助教の話によれば、圧力容器の損傷は「最悪の事態」なのです。
小出氏の話を要約すると(「要約」には私の主観が混入するので、厳密には小出氏の発言
そのものを、ビデオニュース・ドットコム「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」で
お聴きになることを薦めます)、次のとおりです。
1〜3号炉どれかひとつでも「圧力容器が破損」したら、燃料棒が剥き出しになり、
爆発的な勢いで放射能が噴出する。そうしたら、原発敷地内に人間が留まることができない。
すると、ほかの2つの原子炉の燃料を冷却する作業が出来なくなり、やがて3つとも格納容器が破損し、
その場合、日本の法律を厳密に適用すると、福島原発から700キロ圏内は「核管理区域」となる。
その中に一般人がいてはならない。700キロというのは、風下700kmである。
この話を聴いて、あまりの衝撃の為か、ビデオ・ニュースのスタジオ内の誰もが
無言になり、念を押していませんが、「風下」ということは、福島原発付近に吹く風の
方向がいつも一定ならば、特定の範囲になりますが、実際は勿論、風向きは変化するはずですから、
「可能性」としては、やはり福島原発から半径700キロ圏内はどこも危険である、ということでしょう。
西は大阪付近までの本州全部。北海道も一部だか、全部だか(測ってみて下さい)が「圏内」です。
私とて、このような恐ろしいことは考えたくないのですが、可能な限り冷静に状況を認識すると、
「最悪のシナリオ」になりつつある、という結論に達してしまいます。
但し、繰り返しになりますが、これは小出助教による「考え得る最悪の事態」
であり、それが本当にその通りになるかどうか、私には判断出来ません。
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