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2011年12月19日(月) |
「北朝鮮情報、収集の限界露呈=死去から2日、発表で把握―日本政府」←そうかな? |
◆記事:北朝鮮情報、収集の限界露呈=死去から2日、発表で把握―日本政府(時事通信 12月19日(月)20時43分配信)
日本政府が金正日北朝鮮総書記死去を知ったのは、
北朝鮮当局が公表した19日正午からの国営テレビの特別放送でだった。
2日間以上、金総書記死去という重大事実を把握できていなかったことになり、
北朝鮮に関する情報収集の限界を露呈した。
同放送によると、金総書記が死去したのは17日午前8時半。
藤村修官房長官は19日午後の記者会見で、
政府が死去をどう確認したかを問われ、「あくまで北朝鮮による放送だった」と明かした。
◆コメント:日本だけですか?
国家間のインテリジェンス(諜報)の世界って、それほど単純ですかね。
いくつかの段階に分けて考えることが出来ます。
1.2日間の空白が本当だとしても、それは日本だけだろうか。
ジェームズ・ボンド、007で有名な英国の諜報機関MI5やアメリカのCIAとて、
果たして、金正日の死去を2日前から知っていたと証明する手立ては無い。
北朝鮮にとって、絶対権力者で外交が上手い(国力が弱い国は駆け引きが上手いのです)
金正日の死去は、最大レベルの極秘事項であろうから、死去を真っ先に知ったのは、
ものすごく猜疑心の強い金正日が信用し、常に傍にいた人間でしょう。
死去と同時にそれを知るには、そういう奴をこちら側のスパイとして取り込んでいないと
無理(他国では例があるのです。先に書いた英国諜報員の最高幹部が何十年も旧ソ連のスパイだったとか)。
2.仮に知っていたとしても、今日初めて知ったというのが常識。
仮に奇跡的に北朝鮮にスパイを飼っていて、金正日が死んだ時の様子を知っていた、
としても、マスコミにそんなことを話すわけがないでしょう。
それをやったら、北朝鮮はスパイは誰だ!と激怒して見つけ出すでしょう。
そしたら、その大事な情報源(スパイ)は殺されますよ。
だから、仮に、あくまでも仮にですよ。2日前に事実を知っていたとしても、
今日初めて聴いて驚いたフリをする。それぐらいの芝居が出来なくてどうする?
また、日本が知らなくて、アメリカや他国が情報を掴んだとしたら、軍部がクーデターを
起こすとか、後継者が示威行動として、ミサイル発射とか、やりかねない。
まさかとは思うけど、在日米軍基地か、その直ぐ近くに落下するようなミサイルを撃つ気配を
アメリカが放っておく訳が無い。必ず日本政府には言うでしょう。
3.結論
金正日の死去、という事実をただちに把握するのは、極めて困難であり、
仮に何らかの手段により、それを知り得ても、手の内は全て見せないのが定石である。
ということです。
◆しかし、何らかの情報はあったような気がします。
今となって書くのは、後付けで狡いのですが、先日ちょっと気になる記事を読みました。
新聞・通信社がこぞって報じていた↓です。
◆記事:北朝鮮看板アナ、50日以上姿見せず 10月19日以後(朝日新聞)(2011年12月15日17時25分)
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の動静を力強い口調で語る朝鮮中央テレビの看板アナウンサー、リ・チュンヒさんが10月19日の番組でニュースを伝えたのを最後に姿を見せてない。ラヂオプレスが伝えた。50日以上に及ぶ不在は異例だ。
リさんは1943年生まれで、アナウンサーとしては最高の地位を表す「人民放送員」の称号を持つ。他の女性アナウンサーと違って、いつも民族衣装のチマ・チョゴリで登場。北朝鮮で最も重要なニュースとされる金総書記の動静を主に伝えていた。
リさんと面会したことがある北朝鮮関係筋によると、リさんは映画演劇大学の出身。元々は放送作家の志望だったが、アナウンサーとして配置されて成功した。普段は物静かな口調だが、金総書記の動静については「一番重要なニュースだから、格調高く伝えるよう心がけている」と語っていたという。
これを読んだとき、なんとなく「もしや?」という気がしたのです。
北朝鮮の発表によれば、金正日は17日に死去、ということですが、実は
それよりも前に亡くなっていたか、或いは北朝鮮の発表どおりの「急死」ではなく、
しばらくの期間、病床にいた可能性があります。
と、思ったのですが、繰り返しますが、その時に書かないとダメですね。
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2010年12月19日(日) 「日本の消費復活は可処分所得の増加が鍵、賃金や財産所得増で−IMF」←だから前からそう言ってるでしょ?
2009年12月19日(土) 「コペンハーゲン合意採択見送り、合意に「留意」−COP15が閉幕」←誰も本気で温暖化など心配していない。
2008年12月19日(金) 「日銀、0.1%に利下げ=景気下支えへ7対1で」←金融政策の有効性の限界。
2007年12月19日(水) 「小児の注意欠陥障害、国内初の治療薬発売…流通は管理導入」←大人の注意欠陥障害の薬は10月26日突然無くなったのです。
2005年12月19日(月) プロのプロたる所以。
2004年12月19日(日) 「目を閉じたまま音楽を聴くほど、馬鹿げたことはない」 (ストラヴィンスキー) 第九の季節ですね。
2003年12月19日(金) <自衛隊派遣>空自に命令 本隊は首相承認経て1月下旬に ←反対。日本が戦争をしてはいけない。
2002年12月19日(木) 全ては幻想である。