JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:原発収束、順調さ強調…放射性物質が大幅減(読売新聞 9月20日(火)22時24分配信) 細野原発相が19日、国際原子力機関の年次総会で、 ◆コメント:大新聞をそのまま信用してはいけません。 大新聞は、ホントに「大本営発表」ですね。 原子炉の「冷温停止状態」に導く作業が順調に進んでいる ことを「国際社会にアピール」したいそうですが、それは詭弁です。 冷温停止と東電と国が主張する根拠は、原子炉内に設置された温度計が示す温度が 下がっているからです。 しかし、1号機も3号機も原子炉圧力容器も格納容器も核燃料の熱で溶けてしまい、 核燃料は原子炉建屋のコンクリート床も既に溶かして、地面に沈降している。 原子炉は、今や「穴の開いた鍋」のようなもので、核燃料はそこにないのですから、 原子炉に設置されている温度計が示す温度が下がるのは当たり前だと。 それを何か事態が収束に向かっている証拠のように喧伝するのは、 全然話にならない。問題外である。ということです。 録音をどうぞ。元は、 9月8日 小出裕章氏とジャーナリスト神保哲生氏による原発事故の現状をより正確に認識出来る対談(TOKYOFM TIMELINE)です。 神保哲生 x 小出裕章20110908 漸く20日にテレ朝が小出助教へのインタビューを放送しました。趣旨は同じです。 9月20日(水)小出裕章:『冷温停止』について(テレビ朝日「報道ステーション」) 小出裕章:『冷温停止』について 報道ステーションで小出助教は汚染が地下水に及び拡散するのを防ぐ為に、 一刻も早く、地下に遮蔽壁、バリア・バウンダリー(境界)を作るべきだと思います。 と、こんなことは小出助教は4月か5月には既に言っておられます。 参議院行政監視委員会で小出助教が政府の対応を厳しく批判したのが5月23日です。 小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判 3月11日以前、1970年から小出助教が予想していた危険は全て現実化している。 政府はさっさと小出助教や、2011年7月27日、衆議院厚生労働委員会で、内部被曝への 政府の対応の遅さをすさまじい勢いで批判した、児玉龍彦東京大学先端科学技術研究センター教授 らを顧問に招き指南を受けるべきだ。これだけはっきりと問題の在処が分かって何もしないのは 不作為の罪です。 ところで、経産省の原子力委員会の委員である、東大教授の 大橋弘忠は、2005年、「原子炉圧力容器が破損することなど物理的に考えられない」とか 「プルトニウムは飲んでも大丈夫」と言っていた。震災後一度も姿を現さない。 「東大教授」や「原子力委員」の肩書きに 幻惑されてはいけないことがよく分かります。 「格納容器は壊れないしプルトニウムは飲んでも大丈夫」 震災後、一度も出て来ないのです。無責任で卑怯だと思います。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年09月23日(木) 【暫定版・音楽】毎年恒例の Fly Me To The Moon なのですが、明日追加します。
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