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2011年05月19日(木) |
【音楽・映像】久しぶりにカラヤンを見たら、泣けてきました。 |
◆たまたまYouTubeでカラヤンの指揮姿を見ました。
毎日、地震や原発の話ばかりでは気が滅入ります。
勿論、純粋に音楽、というか、音質の良いものなら、CDを聴いた方が良いのですが、
カラヤンの姿が妙に懐かしくなります。別に今日はカラヤンの誕生日でも命日でもないのですが。
カラヤンは勿論、R・シュトラウスやワーグナー、ブルックナー等々、大曲を見事に演奏しました。
R・シュトラウスやブルックナーを指揮しているときに、真剣になるのは、分かります。
しかしながら、カラヤンは日本の似非(えせ)「クラシック通」が鼻にしわを寄せて小馬鹿にしそうな
所謂「ポピュラー名曲」、つまり「軽騎兵序曲」、「ウィリアム・テル序曲」、「新世界より」
などを指揮しているカラヤンも、非常に好きなのです。
こういう曲を日本の「名曲コンサート」で若い指揮者が明らかに「流して」振っているのを観たことがあります。
私は、音楽に関して素人ですが、長いこと、色々な演奏を観て(コンサートは「観る」ものです)聴いたので
手を抜いていると、すぐにわかります。
ところがこれからご覧頂きますけど、カラヤンは、ウィリアム・テル序曲を指揮するときにも
全身全霊で、指揮をしています。ツレアイ(一応音大でピアノを勉強した人間です)に
俺は、カラヤンが「ウィリアム・テル」でも「軽騎兵」でも本気で振っているのを見ると泣けて来るんだ。
といったら、家内は即座に、
そんなの当たり前ですよ。本当に音楽が好きなら、なんであろうと「手を抜く」ことなんかできないわよ。
といいます。なるほど、良いことを言うなあ、とそれ以来家内を随分、見直しました。
そうか、そういうものか。私はいい年をして恥ずかしいのですが、この「初歩的な感動」の段階から
脱することができません。歴史に名を残した指揮者が、どのような曲でも本気で演奏する。
その姿で既に感動してしまいます。
◆全然脈絡がないのですが。
最初は、晩年ですがまだ元気な頃のカラヤンです。
1983年大晦日、ベルリン・フィル恒例の「ジルベスター・コンサート」で
ウィリアム・テル序曲を振っています。後半だけ載せます。
Herbert von Karajan - Rossini - William Tell (2)
聴衆はベルリン・フィルの常連で、普段は毎月の定期演奏会でもっと難解な曲を聴いている
と思いますが、日本のような「似非」とは違って、ウィリアムテル序曲だろうが、なんだろうが、
素晴らしい演奏だと思えば「ブラボー」と叫びます。この叫び方は大晦日だけ来る人のそれでは
ありません。完全に音楽に慣れ親しんでいる、多分鑑賞歴の長い聴衆です。
演奏もお客さんも素晴らしいと思います。
次はその4年後。今度は大晦日ではなく、元旦。
そう。ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートをカラヤンが振ったときです。
皆さん御存知の通り、「美しく青きドナウ」の後、一番最後に演奏される
「ラデツキー行進曲」です。
Strauss - Radetzky March - Karajan
これほど、楽しそうなカラヤンの映像は、他に記憶がありません。
お客さんの手拍子に向かって「指揮」をして、テンポと音量を指示して「音楽性」を求め、
お客さんも、実に楽しそうです。録画を観ているこちらまで嬉しくなります。
最後は更に最晩年。カラヤンは1989年の7月に亡くなりましたが、その前年、1988年大晦日、
ベルリン・フィル、ジルベスター・コンサートで、当時17歳のキーシンが、チャイコフスキーの
ピアノ協奏曲第一番を弾きます。80歳のカラヤンと17歳のキーシン!
音楽を究めたカラヤンが最後にベルリン・フィルを振った日。
これから才能が花開くキーシンとカラヤンの最初で最後の協演でした。
コンサートマスターは、安永徹さんです。
第三楽章を、お聴き下さい。埋め込み不可なので、恐縮ですがリンク先をご覧下さい。
Evgeny Kissin plays Tchaikovsky-Piano concerto no.1 3 mvt
これは、確か、NHKで放送されたのです。
言葉にならないほど感動したのを思い出します。
やはり、名マエストロです。カラヤンは。
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