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JIROの独断的日記
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2010年12月04日(土) 【音楽】恒例。12月5日はモーツァルト(1756-1791)の命日。

◆命日であろうがなかろうが、関係ないのですが・・・・。

関係ないというのは、モーツァルトの作品群は名曲ばかりで誕生日とか命日とか

気にせず、いつ聴いてもいいのだ、という意味です。

そうなのですが、そうすると、私は余りにもしょっちゅう、モーツァルトばかりを取りあげそうで、

流石に皆さん飽きますから、普段はなるべく「我慢し」ておいて、命日は遠慮なく取りあげるという

格好にしているのです。当日記・ブログは、元来、時事問題を取りあげるブログですので。

それは音楽のことを書いていれば楽ですが、そうすると、全然自分が新聞を読まなくなりそうなので、

(本当は、時事問題など、面倒くさくて書くのは嫌いなのです)、敢えて時事問題を取りあげるようにしているのです。


まあ、そんなのは、私の事情でどうでも良い。

12月5日はモーツァルトの命日で毎年取りあげますが、好きなのは大体載せてしまったので、

困っていたら、ちょうど良いのが見つかりました。


◆ヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲

私より詳しい方は珍しくもなんとも無いでしょうが、

私は、最近初めて知りました。

モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲です。

パールマンとズッカーマンですから、上手いに決まってます。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーでは、

モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲集 - K. 423, 424/ディヴェルティメント K. 563 (マナーラ/ブラコーニ/ポリドーリ)

を聴けます。こちらは古楽器で演奏しているらしい。どちらも良いです。


モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲  第1番 ト長調 KV 423 第1楽章



Duo for Violin and Viola No.1 in G major K.423 ��Allegro



ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲  第2番 変ロ長調 KV 424 第3楽章



Duo for Violin and Viola No.2 in Bflat Major K.424 �� Theme and Variations



如何でしょうか。


◆ピアノソナタ13番 K.333 変ロ長調 第1楽章 聴き比べ(番外あり)。

いつも書いていますが、全部をお聴きになる必要はありませんし、

載せた順番に聴かなくても結構です。ただ、今回は「グレン・グールド」という人だけは、最後に聴いた方が

面白いです。

書き忘れましたが、モーツァルトのこのピアノソナタを取りあげたのは、単に私が好きだからです。


まず、クラウディオ・アラウです。クラウディオ・アラウのことは、ちょうど2ヶ月前、

【音楽・映像】本当の音楽家の演奏。クラウディオ・アラウが85歳で弾いた「皇帝」。

でご紹介しました。


クラウディオ アラウ:モーツァルト ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第1楽章 アレグロ



Claudio Arrau Mozart Piano Sonata KV333 Allegro



実に心に沁み入る名演だと思いますが、リピートを全部実行しているので、1楽章だけで演奏時間が11分になってしまいます。

これは、この後にもそういう人がいますが、全部リピートしなくても良いように思います。


次は、内田光子さんです。

引用元は、モーツァルト:ピアノソナタ第12,13,16,17番です。


内田光子:モーツァルト ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第1楽章 アレグロ



Mitsuko Uchida Mozart Piano Sonata KV333 Allegro



音色の美しさ。一つ一つの音の粒が綺麗に揃っていること、レガートの美しさ。

次は、「モーツァルト弾き」(モーツァルト「だけ」を弾いていたわけでは、勿論ありませんが)とした高名な、

イングリット・ヘブラー女史です。バラでも買えますが、全集が割安です。

イングリット・ヘブラー モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集



イングリット・ヘブラー:モーツァルト ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第1楽章 アレグロ



Ingrid Haebler Mozart Piano Sonata KV333 Allegro



内田さん同様、音色も音の粒も美しいのですが、音の長さですね。音符一杯に弾くテヌートにするか、短く弾くスタッカートにするか、

或いはレガートにするか。その組み合わせ(アーティキュレーションといいますが)の解釈が内田さんと違うのですね。

聴き比べると、そういうのが面白いと思います。


さて、最後は「番外編」です、古今東西、これほどの変った人はいない。しかし、その天才は認めざるを得ない

空前絶後の存在、カナダのグレン・グールドです。どちらかというと、バッハの演奏が好まれます。

グールドのモーツァルトのソナタを聴くと、テンポの設定だけで、どれぐらい変人か一瞬で分かります。

引用元は、グレン・グールド モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
です。


グレン・グールド:ピアノソナタ 変ロ長調 K.333 第1楽章 アレグロ



Glenn Gould Mozart Piano Sonata KV333 Allegro



びっくりするでしょ? しかし、これ。本人大真面目なんですよ。冗談演奏をしているのではありません。

グールドのモーツァルトは一事が万事です。

かの有名な、「トルコ行進曲」をグールドが弾いたのをお聴き下さい。


グレン・グールド:モーツァルト ピアノソナタ イ長調 K.331 第3楽章 「トルコ行進曲」



Glenn Gould Mozart Piano Sonata KV 331 Rondo Alla Turca



これも、本人はあくまでも「真面目に」演奏しているのです。


ゲージュツカは変人が多いですが、ここまでの人は珍しい。

しかし、彼の愛読書は英訳版、漱石の「草枕」だったそうです。「草枕」とは、言うまでも無く、
山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は棲みにくい。

で始まる作品です。グールドはとことん、面白い人です。

音楽は何を聴こうが自由ですが、もしも、モーツァルトのピアノソナタは誰の演奏から聴き始めたら良いか?

と質問を受けたら、ここで上げたヘブラー女史、内田さん、アラウ。又、今日はとりあげませんでしたが、

リリー・クラウス、クララ・ハスキルなどが適当だと思います。

つまり、少なくとも、グレン・グールドの演奏は、「初めてモーツァルトを聴く」人には

向いていないと思います。向いていないというか、「普通の演奏」を知ってから、聴くべき人です。

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