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JIROの独断的日記
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2010年06月15日(火) 【音楽】1日遅れましたが、改めてお薦めCD。

◆昨日は失礼しました。

昨日の日記は、12時前に一言書いて、音楽がアップ出来たら差し替えるつもりでしたが、

過去の記録を改竄する(というか、抹消するというか、いずれにせよ大袈裟な事でもありませんが)

ことは、好まないので本日改めて記事にさせて頂きます。


◆オムニバスCDをお薦めしたことは、あまり無い(と思う)んですが・・・。

オムニバス形式のCDとは、こと、クラシックのCDでは簡単に言えば「チャンポン」です。

色々な作曲家の作品の一部を、異なる演奏者が録音した、既存のCDから寄せ集めで作ることが多い。


別に悪いことじゃありません。演奏がよければ。

自称「クラシック通」のウルサイ人は、例えば、

「交響曲は全曲を聴かなければ意味がない」

とか言いたがりますけど、私は
「まあ、そう、カリカリしなさんな」

と申し上げたい。

あまり、或いは、全くクラシックに馴染みの無い場合は、一枚で色々な作曲家や、

演奏家の作品を聴くのは、気が楽です。私の子どもの頃はそういうのが多かったです。

しかし、演奏者がカラヤンだったり凄かったからね。ここが大事なんです。

別に有名じゃなくても良いから、最初に良い音楽の良い演奏を聴くってことです。

ただ、一番最初は有名じゃなくても上手いかどうか、なんて分かりませんから、

たとえば、「アダージョ・カラヤン」(いくつも出てますけど)などを選ぶのが無難です。


今回は、曲は割と有名なのですが、有名な演奏家が殆どいないのですが、

びっくりするような名演が含まれているCDを見つけました。しかも安い。


◆アメリカから取り寄せるんですが、日本語のAmazonで出来ます。

昨日、リンクを貼りましたのでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、

改めて。本日のお薦めは、

Pianissimo: Works by Barber, Rodrigo, Mozart, Gorecki, Chopin & Mahler

です。Allegriaというのは、ドイツの超廉価版レーベルです。ご覧のとおり、日本のAmazonで買えます。

一週間ぐらいで届きました。私の場合は。


輸入CDって、当然コストが上乗せされて高くなりがち、と思いきや、そうではないのですね。

海外のCDに日本語の説明書(ライナーノートというあの曲目解説や演奏者紹介です)を添えて

国内版CDとして売られている商品の方が、値段は高い。

輸入盤には、日本語の曲の解説がありませんけど、あんなの読まなくても、

曲は何とか分かるでしょ?音楽は、後は聴けば良いんです。解説要りません。

勿論、知りたくなって調べるのは構いませんが、作曲家の生涯とか、ソナタ形式がどうのとか、

第一主題がどうで、第二主題がどうで、展開部がこうなってああなってみたいなことを知らないと、

クラシックを聴いたことにならないとか、若気の至りでムキになっている坊やなどがいますが、

気にしなくて、良いです。

と言いながら、能書きが長すぎました。これは、ロイヤルフィルというロンドンのオーケストラの演奏を

ドイツのマイナーレーベル(レコード会社)が録音したものです。

私も、実は、最初は全然期待しないで聴いたのですが、「アッ」と驚くような名演が多いのです。

音楽に参りましょう。


◆静かな曲ばかりなのですが、飽きません。

何しろ、アルバムのタイトルが「ピアニッシモ」(非常に弱く)と言うぐらいです。

こういうのは、企画が難しいです。賑やかなのばかりの方が、易しいと思います。

静かな音楽ばかり集めて飽きさせないというのは、選曲と演奏が良くないと、絶対に

退屈します。皆様が絶対に退屈しない、という保証は致しかねますが、かなり良いです。

オーケストラはどの曲もロイヤル・フィルなんですが、指揮者は皆違う。しかも知らない人ばかり。

それもこのCDが非常に印象に残った理由の一つです。

まず、私が、一番このブログに音声ファイルをアップしたときと同じ曲。


マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」- 間奏曲



Cavalleria Rusticana: Intermezzo



綺麗ですね−。何度聴いても夢のように美しい。指揮者はアンドレア・リカータだって。

全然知らないけど、名演です。この曲を私が子どもの頃生で聴いたとき、親の証言によると、

私が、音楽が終わった後、しばらく呼吸しているのか分からず、瞬きもせずに固まっちゃったそうです。

あまりの美しさに呆然として、呼吸と瞬きを忘れたものと思われます(ホントの話です)。


さて、次。

これは、一度、カラヤンで載せましたか。バーバーの弦楽のためのアダージョです。


サミュエル・バーバー(1910-1981):弦楽のためのアダージョ


Samuel Barber Adagio for Strings



これは、プロの弦楽器奏者でないとダメね。20世紀に書かれた弦楽合奏の為の音楽で、

最も美しいもののひとつではないかと(他の20世紀の作曲家、さほど知らないのですが)思います。

バーバーは今年生誕100年なのですね。指揮者はカール・デイヴィス(Carl Davis)という人です。

サー・コリン・デイヴィスという人は有名ですが、カール・デイヴィスは、知りませんね−。

でも綺麗だったでしょう?


次はモーツァルトです。

私、映画見たことないのですが、「短くも美しく燃え」という映画で使われて有名になったそうです。


モーツァルト ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467 - 第2楽章 アンダンテ


Mozart Piano Concerto No. 21 in C major, K. 467 II. Andante



映画見なくてもいいや。これだけで奇跡的な美しさ。

ピアニストは、ロナン・オハラ(Ronan O'Hara)、指揮はジョナサン・カーニー(Jonathan Carney)。

悪いけど、お二人ともぜんっぜん知りません。でも名演です。

こういうの、ピアニスト怖いですよ。

音を伸ばせないでしょ?ヴァイオリンみたいに。ヴィヴラートもかけられないですよね?

譜面だけ見たら、小学生でも弾けそうです。それで客を魅了しなければならないんですから。


最後です。

マーラーの「アダージェット」。ぞっとするほど美しい音楽ですね。


マーラー 交響曲第5番 嬰ハ短調 - 第4楽章 アダージェット



Mahler Symphony No. 5 in C sharp minor: IV. Adagietto



これは名演ですよ。私はマーラーは5番だけあれば良いってぐらいの人間でして、

この交響曲は随分生でも、CDでも聴きましたが、これほどの演奏は滅多にないです。

いや、ここまで綺麗なのは初めてかも知れません。

指揮はフランク・シップウェイ(Frank Shipway)という人ですが、知らんなあ。


このCDには他にも、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」の第二楽章、

ショパンのピアノ協奏曲第2番の第二楽章とか、全部で9曲(楽章)が収録されていて、

殆どの指揮者は、ものの見事に無名な人ですが、驚くべき名演が揃っています。

「名演」は有名指揮者とベルリン・フィル、ウィーン・フィル以外でもいくらでもあるのです。

これはお薦めですね。

それでは、失礼を致します。

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