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re-invention



 大舞台で学んだこと

やはり雪の朝。
朝食に遅れてくる生徒。
これまでも何度か見てきた,滋賀のH中の
「剣道即生活,生活即修行」という言葉を思い出す。
こんなところをくぐり抜けられなければ,
大舞台で力を発揮することはできないのだ。

大会会場でのアップ。
幾つかの学校の稽古を見て,
改めて自校に足りないものを考える。
攻める足さばき。下がり際での打突。
新潟T中の真っ向勝負の5人組は圧巻。

雪のため幾つかの学校が参加できず。
男子の予選リーグから。
一本の重さの差,攻め合いでの勝負強さの差。
試合で緊張せずに力を発揮できるよう,
試合前の動きを作っておきたい。
惜しいところで男子は2敗。
市でも中部でもこんな舞台でも,同じような展開。
ここからどう変わっていくのか。
技術だけでない,人間力をどう高めていくのか。
心の勝負ができるかどうかは,そのまま指導の差でもある。

女子は,苦しいところをそれぞれがしっかり。
接戦を制して決勝トーナメントへ。

今日も昼休みの過ごし方が気になる。
わずか40分程度の時間をどう使うのか。
面を着けて稽古できるチームはやはり強い。

一回戦は愛知の伝統校T中。
惜しい打ちはこちらの方が多い。
そこを利用して,相手は打突を組立ててくる。
競り合いでいい勝負をしているのだが勝ちきれない。
試合前に副将に思わず掛けてしまった
「最悪負けなければ,つながる」という言葉は,
おそらくマイナスに働いたことだろう。
生徒をつかんで,何をどう言えるのか。
勝ちパターンをどうイメージさせるのか。
まだまだ自分の修行が足りない。
大将戦前に勝負あり。
残念だが,これが今の実力。

帰りのバスの中で,生徒に語らせた後,
幾つかのことを話す。

お金も時間も掛けたけれど,
いろいろなことを学ばせていただいた。
若き日に大舞台を経験することは,
何かを変えるはずだと思った。

挑戦することで,日々,本気の度合いが違う。
いいものを見ることで学べる。
凄い人に出会うことで,刺激を受け,磨かれる。

日本でも有数の中学生チームと同じフロアーに立てた。
あんな小さな体でもパワフル。
速くても,決して手先だけの打ちではない。
迫力,気迫,気持ちの強さ。
攻める意識が試合中ずっと線でつながっていること。
相手を出させるにしても,避けさせるにしても,
とことんまで攻めてからの技。
相手の心を突き崩して,打ち込む剣道。
目標としてきた昨年のT中に通じるものを見た気がした。

ないものは努力で生み出そう。
なんとなくの意識では創り出せない。
才能とは逃げ出さないこと。あきらめないこと。
本気の努力を継続できること。


保護者の方々,校長先生は,さぞや心配されたことだろう。
たくさん感謝すること。
感謝を行動で示していくことを指導し,解散。

さあ,ここからも勝負の日々を楽しもう。

2007年02月10日(土) まだまだ見えていない
2006年02月10日(金) 意を決して語る言葉に
2005年02月10日(木) 変革のときに
2004年02月10日(火) 点対称な図形の見方


2008年02月10日(日)



 大舞台へ

こんなに早朝に学校へ行くのは初めて。
ほとんど遅れずに,生徒達も集合。
無理を承知で協力してくださる保護者の方々に感謝。

真っ暗な東名を一路三重へ。
バスの中で2時間程度仮眠。
心配した名阪国道も無事に通過し,予定通りゆめドームに到着。
睡眠不足もあって,生徒達の動きは鈍い。
せっかくの大舞台。気の張り方が,まだまだ足りない。

5校リーグを2回。
どうなることか心配した男子も,試合になる相手でありがたい。
5人で試合をつなげることができるかどうかとなると,
まだまだ甘さがあるが,本気の場面を経験することが,
彼等を変えていく。

9時過ぎから雪が降り始め,心配に。
昼休みの過ごし方は,TOPチームとの差を感じる。
こぐらいと思う差が,実は大きいのだろう。

午後の部の3試合目ほどで,大会本部から打ち切りの指示。
後は3時まで申し合わせをいくつか。
最近の千葉や滋賀の大会を制した愛知のMI中。
攻めも,打突後の勢いも通常の中学生とは大きく違う。
結果的には4−0の完敗だが,強豪校と渡り合えた部分も。

三重のチャンピオンチームT中とも剣を交える。
さすがに勝ち抜いている強さ。
凌いでわずかな差をついて決めてくる。
勝てるチームになれるかどうかの差。
もう一度,どこかで再戦したい。

新潟T中とは対戦できず。
それでも一際違った試合や指導を間近で拝見。

予想以上に早くホテルへ到着。
ミーティングルームをお借りできラッキー。
ノートを書かせ,後はテスト勉強。
自分も数学教育の原稿書きを進める。

2007年02月09日(金) 学ぶことの意味を
2006年02月09日(木) 容認できない一言
2005年02月09日(水) 安堵感と現実と
2004年02月09日(月) 久しぶりの学校で


2008年02月09日(土)



 何をχとしyとするのかで

明日からの三重錬成大会を控え,2年生の意識はさらに高まる。
(一年生はどうなのだろうか。)
舞台を用意することで,意識が変わる。
指導するということは,トータルのコーディネート。
技術だけではない。

授業は二元一次方程式と一次関数。
前回の失敗を踏まえて,テンポ良く進める。

単元をまたいで関連をはっきり示せるいい事例。
知識を超えた数学的な面白さを感じている生徒も多い。

宿題で出した問題をグラフで検証することも解説。
この発想は,高校数学にも通じるもの。
別のクラスでは,昨日の動点の問題を,
元の図形とグラフの形の関連を
見出そうとしている生徒の問いを紹介。(左上)


傾きに着目している生徒もいて,
多様が発想が出てくるのはうれしい。
また,紹介させる時間を持ちたい。

もう一クラスは遅れているクラス。
一次関数の利用の2時間分をを一気に。

第4時終了後は,
昨年4月に2つの小学校が統合されたA小の研究発表会へ。
教員も子ども達も前例のない中,
何をやっても文化がぶつかったことだろう。
校舎は新しく,授業もなるほど。
比例の関係も,何をχとしyとするかを定めないことで,
こんなにも多様なとらえ方が可能になるのか!
文字や言葉の式をほとんど使わずに,
数字だけで関連をつなげて理解している
小学生の柔軟性に驚くと同時に,数学的な危うさも。
小学校でこれだけ多様な学びを経験しているのに対し,
中学校は,かなり型にはめている指導なのだろう。
日頃の授業を,もっと見てみたいもの。
両方を併せた授業をと,指導主事が感じるのも無理はない。


後半の分科会は,ちょっと語りすぎたかな。
司会者の言葉を,額面通り受け取ってしまった自分。
まあ,いいか。

明日に備えて,幾つかの仕事。

2007年02月08日(木) 画面上で操作するよさ
2006年02月08日(水) 日本人は線対称が嫌い
2005年02月08日(火) ネットの闇
2004年02月08日(日) 思うようにはいかない


2008年02月08日(金)
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