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re-invention



 素敵な輪の中にいる

今日は総合的な学習の校外活動日。
「伝統を継承しつつ 時代に対応するには」をテーマに,
静岡県中部エリアの
建築,造園,和菓子,仏像仏具,お茶に関わる方々に,
班ごと出かけ,インタビューする。
別々の場所に行っても,テーマ追究が拡散しないように,
共通の質問を設けて集約していくこの手法も今回で2回目。
今回の質問は6つ。
・どんな思いで,日々仕事をしているのか。
・伝統的なもののよさをどこに感じているのか。
・どうしてこの仕事に就いたのか。そのきっかけとなったできごと。
・中学時代に学んだ(身に付けた)ことで,
 今も自分の中に生きていると思うこと。
・伝統を継承しつつ今の時代に対応するために,どうしているのか。
 (どんなことが大事か・どんな努力や工夫をしているのか。)
・京都や奈良で,ぜひ見て(話を聞いて)くるといいところ。

決して普通にいるばかりではない生徒たち。
朝早くの出がけから,いくつかのことがあるが,
そこは何と言っても担任の誠実さでクリヤー。
頭が下がる思い。

道中のトラブルも,何とか切り抜けて・・・
失礼の段もあっただろうに,
親切で熱心な対応をしてくださったことが,
帰ってきた生徒の表情からも伺え,心から感謝。
こんな時,責任者の自分はどこにも行けないのだが,
帰ってきた生徒一人一人の瞳の輝きを見るだけで,うれしいもの。

一期一会の関わりながら,
別々に依頼した方々が実はネットワークを持っていて,
実はどこかでつながっているというのも不思議な縁。
その一端に,自分の縁もつながっているよう。

可能性無限大の若者たちと,伝統を継承者の達人たちとの橋渡しは,
一教員にすぎない自分たちにとっては,なかなか負担で,
正直なところ,苦しいことだが,
「でもやってみると,おそらくは生徒たち以上に緊張し,
その結果,自分の中の何かが広がっている。」
そんな感想を言ってくださる,学年職員にも心から感謝。

風邪等で参加できなかった生徒もいるが,
そんな生徒たちをも巻き込んで,まとめや発表会を行い,
テーマについて考えを深め,
自分の生き方を見つめさせていきたい。

「一隅を照らす これ則ち国宝なり」
最澄の言葉が浮かんできた。
とても素敵な人たちの輪の中にいる自分は,幸せ者だと思う。


2010年01月26日(火) 混乱の中で
2009年01月26日(月) テストとのジレンマ
2007年01月26日(金) 数値目標の扱いに
2006年01月26日(木) 地域探訪
2005年01月26日(水) 願いを形に
2004年01月26日(月) 図形の中には関数がいっぱい


2012年01月26日(木)
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