同年代のママ友が3人目のお子さんを妊娠したと打ち明けてくれた。
「わぁ。おめでとう!」とお祝いを言ったら「いやいや。分かった瞬間は目の前が真っ暗になったわ。年齢が年齢なだけにねぇ……。あ。勿論、今は嬉しいと思っているし、育てる覚悟も出来たけどね」との返事が返ってきた。その気持、分かる……分かり過ぎる。
残念ながら娘は1人っ子確定だと思われる。私も夫もそれで納得しているけれど、スーパーなどで小さい子どもを自転車前に乗せている母親を見ると「いいなぁ…」と思ってしまう。あの可愛らしい生き物と一心同体のようにベッタリと過ごす甘やかな日々は想像しただけで「ふわぁぁっ」って気持ちになってしまう。でも、だからって今から0歳児を育てろと言われたら尻込みしてしまうだろう自分がいる。
母親なら誰もが経験済みだと思うのだけど、子どもって3歳くらいまでは恐ろしく手が掛かる。娘はどちらかと言うと育てやすい子ではなかった。赤ちゃん時代は食べさせるのも、寝かしつけにも苦労した。イヤイヤ期も壮絶だった。無駄に元気で外遊びばかりしていた。楽しかったのも本当だけど、あの頃に戻りたいかと問われても「はい」と答えるには躊躇いがある。
それだけに小さい子どもを連れている母親を見ると、なんだか眩しく思えてしまうのだろう。作家の桐野夏生が何かの本の中で40代で出産する友人の事を「直木賞を取るよりも子ども産む方が偉い。私には死んでも出来ない」と書いていたけれど、実にその通りだと思う。もちろん、普通の人間からすると直木賞を取る人だって偉いんだけど。
他人事だからそう思えるのだと言われてしまえばそれまでだけど、家族が増えるって嬉しいことだ。ママ友が元気で赤ちゃんを出産するのを私も楽しみにしている……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。