今日は人と話をしていて憤りを感じた事など。
娘の体育教室で仲良くなった男の子のお母さんから、その子が難病を患っている事を告げられた。将来的に大きな手術が必要らしく、それまでに体力をつけさせておかねばならず、彼自身は運動が大嫌いなのは分かっているけれど、体育教室とスイミングに通わせているとのこと。実は以前から「この子は体育嫌いに見えるんだけど、どうして通っているんだろう?」と不思議に思っていたので、物凄く納得してしまった。
彼は体育教室とスイミングの他にも沢山習い事を掛け持ちしていて、毎日何かの教室に行っている。それも「小学校に入った時、長期で入院することになるから、今のうちから勉強させておこうと思って頑張らせている」とのこと。
そのお母さんは「この子は将来大人になっても体力勝負の仕事には就けない。だから勉強で落ちこぼれる訳にはいかない」と言っていた。「院内学級とかは無いの?」と聞いてみたところ「そういうのは無いのよ」との答え。心底驚いた。と言うのも、彼が通っているのはその病気に関しては国内でもかなり有名な病院で、長期の入院患者も多い。子どもの患者も多くて、マクドナルドか支援する『マクドナルドハウス』もあるくらいだ。なので院内学級は当然あるものだとばかり思っていた。
身体に障害を持っていたり、難病だったりする子に治療が必要なのは当たり前の事だけど、彼らはハンディキャップがある分だけ社会に出て生きていく道を探すのは難しい。だからこそ、健康な子ども達以上に勉強は必要なのに、その子が通っている病院では院内学級さえなく、勉強の遅れは親がどうにかする必要があるとのこと。
私はこういうところにこそ税金を使って欲しいと思う。
世の中には障害者に対する支援や進学問題にお金をかける事にに対して「逆差別だ」とか「そんなことは無駄だ」と言う人もいるけれど、私はそうは思わない。障害者が社会のお荷物になるような方向へ育てちゃ駄目なのだ。ハンデキャップがある子どもには、ハンデキャップを持っていてもなお一人で生きていける力をつけさせる事こそが大切だと思う。
つい先日も高校の院内学級を作るキッカケになった男子高校生のニュース(残念ながら彼は他界された)があったけれど、日本はまだまだ院内学級の制度は行き渡っていないようだ。色々と難しい面があるのは分からないではないけれど、どうにかならないものかなぁ……などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。