白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

目次過去未来

【検索からお越しの方へ】
日記内検索をご利用いただくか、読書関係のお探し物はHPへお越しくださいませ。
当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2013年03月27日(水) 日本の院内学級事情。

今日は人と話をしていて憤りを感じた事など。

娘の体育教室で仲良くなった男の子のお母さんから、その子が難病を患っている事を告げられた。将来的に大きな手術が必要らしく、それまでに体力をつけさせておかねばならず、彼自身は運動が大嫌いなのは分かっているけれど、体育教室とスイミングに通わせているとのこと。実は以前から「この子は体育嫌いに見えるんだけど、どうして通っているんだろう?」と不思議に思っていたので、物凄く納得してしまった。

彼は体育教室とスイミングの他にも沢山習い事を掛け持ちしていて、毎日何かの教室に行っている。それも「小学校に入った時、長期で入院することになるから、今のうちから勉強させておこうと思って頑張らせている」とのこと。

そのお母さんは「この子は将来大人になっても体力勝負の仕事には就けない。だから勉強で落ちこぼれる訳にはいかない」と言っていた。「院内学級とかは無いの?」と聞いてみたところ「そういうのは無いのよ」との答え。心底驚いた。と言うのも、彼が通っているのはその病気に関しては国内でもかなり有名な病院で、長期の入院患者も多い。子どもの患者も多くて、マクドナルドか支援する『マクドナルドハウス』もあるくらいだ。なので院内学級は当然あるものだとばかり思っていた。

身体に障害を持っていたり、難病だったりする子に治療が必要なのは当たり前の事だけど、彼らはハンディキャップがある分だけ社会に出て生きていく道を探すのは難しい。だからこそ、健康な子ども達以上に勉強は必要なのに、その子が通っている病院では院内学級さえなく、勉強の遅れは親がどうにかする必要があるとのこと。

私はこういうところにこそ税金を使って欲しいと思う。

世の中には障害者に対する支援や進学問題にお金をかける事にに対して「逆差別だ」とか「そんなことは無駄だ」と言う人もいるけれど、私はそうは思わない。障害者が社会のお荷物になるような方向へ育てちゃ駄目なのだ。ハンデキャップがある子どもには、ハンデキャップを持っていてもなお一人で生きていける力をつけさせる事こそが大切だと思う。

つい先日も高校の院内学級を作るキッカケになった男子高校生のニュース(残念ながら彼は他界された)があったけれど、日本はまだまだ院内学級の制度は行き渡っていないようだ。色々と難しい面があるのは分からないではないけれど、どうにかならないものかなぁ……などと思いつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


目次過去未来


エンピツ投票ボタン(押していただけると励みになります)↑
My追加

yurarraをフォローしましょう

【同月同日の過去日記】
2012年03月27日(火) 姪っ子の誕生日。春の訪れ。
2009年03月27日(金) 異文化交流のような…
2008年03月27日(木) 菜の花の黄色
2007年03月27日(火) 少女から女性へ…
2006年03月27日(月) 新米叔母さん
2004年03月27日(土) そぞろ歩き。
2003年03月27日(木) 観劇して感激@トーマの心臓
2002年03月27日(水) 従姉弟の結婚。応援しちゃうな。私は。

白蓮 |MAILHP