今日は就職活動のことは忘れて花見へ行った。花見と言っても満開にはほど遠く、気温も肌寒いくらいだったので、浮かれ花見というノリではなかったけれど、その分人が少なくて、ゆるゆるとした時間が持てた。
ちょっぴり遠出して夙川沿いをそぞろ歩き。学生時代はよく歩いたなぁ……などと思い出に浸る。苦楽園のケーキ屋さんでお茶。ケーキがとても美味だった。バナナのフロマージュも、抹茶のムースも夢のように美味しかった。ケーキに添えてあったバニラアイスは、バニラビーンズの粒々が効いていて、ほど良い軟らかさが舌に心地よく、のどにするりと通っていった。花を愛で、甘いものを食べて、そして喋る。なんと贅沢な時間だったろう。
花見といえば「桜」を見に行った訳で、もちろん桜は美しかったが、雪柳の白さが印象的だった。雪柳を見ると三浦綾子の『塩狩峠』を思い出してしまう。ラストでヒロインが雪柳を抱えて泣き伏すんだよなぁ……などと。ふとしたことで自分を追いかけてくる本というのは、自分にとって特別な作品なのだと思う。
夜は、いかりや長介氏の追悼番組を見た。好きだったなぁ……ドリフターズ。いや、いまも進行形で好きなのだけど。公開録画に参加して「おいっす」と言うのを夢見てた子供は、みなそれぞれに立派な大人になっているんだろうなぁ。テレビの長さんに向かって、こっそり「おいっす」と呟いてみた土曜午後八時。懐かしい物達は、少しづつ遠ざかってゆくのだなぁ。そういう自分も、いつか遠ざかる日が来るわけで。
今日は良い1日だった。明日も楽しく過ごしたいものだなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。