白い木蓮の花の下で ~逝くときは白い木蓮の花の下で~ 目次|過去|未来 【検索からお越しの方へ】
図書館に予約していた本が届きましたとメールがあったので、午前中はいそいそと図書館へ出かけた。 私の住んでいる市の図書館もこの3月からインターネット予約が始まった。おかげで娘がうまれてから初めて本の予約をすることが出来た。娘を連れて図書館へ行くと「さっさと選んで撤収」が原則なので、書籍情報を検索して、予約して……という時間のかかる作業が出来なかったのだ。待ちかねるようにして友人がすすめてくれていた本と、中山可穂の新刊を予約したのだが、そのうちの1冊が早速届いたらしい。 ウキウキと娘を乗せたベビーカーを押して図書館に出掛けたが生憎と図書館は臨時休館日だった。軽く凹むが本は逃げやしないのだからと自分に言い聞かせてすごすごと退散。せっかくなので買い物をして散歩など。 いまの時期は外を歩くのが本当に楽しい。競い合うように咲いている花や、その花を渡り歩くようにして遊んでいる鳥を眺めるだけでも心が踊る。桜もちらほら咲き始めているし、雪柳はゆらゆらと風にそよいでいるし、沈丁花の花はいい匂いをさせているし、家の中にいるのが勿体無いと思うほどだ。 この時期、日本を代表する花と言えば桜に決まっているけれど、私は桜と同じくらい菜の花が好きだったりする。桜ほど気位の高い感じが無いのが慎ましくて良い。それでいて集団で咲きまくって存在感をアピールする逞しさも素敵だ。最近は菜の花をみるために田畑が広がっている地域を歩くことが多いのだけど、あの底抜けに明るい黄色は人を元気にさせる力があるなぁ……と毎度思う。 ![]() |