白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2010年07月21日(水) 密かな楽しみ。

毎日暑くて心身共にギスギスしいているので、気持ちだけでも優雅になりたい……と図書館で『徳川慶喜の子ども部屋』と言う本を借りてきた。日本の上流社会に属する人の生活がたっぷり味わえるとの評判なので、読むのがとても楽しみ。

まだ梅雨明けしたばかりだと言うのに、私も娘も例年になく日焼けしている。日焼けは女性の敵。上から下までガッチリガードするのが本当なのだと思うのだけど、なんだかもう…色々と無理過ぎる。日焼け止めを塗って、帽子をかぶってはいるけれど、水遊びをする娘に付き合いのに手袋なんて無理だし、日焼け止めも塗りなおしたりしないので、効いているのだか効いていないのだか。秋になってシミが出てくるのが怖いのだけど、こんな生活も期間限定だと思えば「まぁ…いいか」と思えてくるから不思議だ。

専業主婦として娘を育てる生活に不満など無いし、後悔はしていない。でも時に現実逃避したい気分になってしまうのも事実だ。そんな訳で優雅な生活を味わえそうな本や、セレブっぽい(?)雑誌を借りてみたり、ちょっぴり香水を付けてみたり、いきがって特別なカップでお茶を淹れてみたりして気分転換に勤しんでいる。

こんなささやかな「1人プチセレブごっこ」をしていると、不意に少女時代の自分を思い出してしまった。あの頃は「お嬢様生活」を妄想して、自分の中だけで馬鹿げた設定を作って楽しんだりしたものだなぁ……と。よくよく考えてみれば38歳になった今の私も、やっている事はあの頃とさほど変わらない。

お姫様にも、お嬢様にもなれない事は分かっているのだけれど、煌びやかな物に憧れる気持ちは、私の中にいまだ根強く残っているらしい。

こういう、お馬鹿な部分って、大人になっても案外変わらないんじゃないかなぁ……と思うのだけど、本当のところはどうなのだろうなぁ。お姫様や王子様に憧れる人、冒険に憧れる人、魔法や不思議なことに憧れる人……。もっとも、まっとうな大人はそればかり考えて生きてはいけないのだけど。

実生活に支障をきたすようでは困るのだけど、そうでないのなら、密かな楽しみは持ち続けていきたいなぁ……と思う。そろそろPCを落として借りてきた本でも読もうかな……って事で、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2009年07月21日(火) 1歳児の本気
2006年07月21日(金) 蝉の声
2005年07月21日(木) マンゴーの時間。
2004年07月21日(水) 切なさの行方。
2003年07月21日(月) 思い出はプライスレス。
2002年07月21日(日) ブドウ屋のおばぁ。

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