白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2007年10月17日(水) ズタボロな人達

初めての妊娠…って事で、出産前は妊婦の情報交換サイトをちょくちょく覗いていた。深刻な悩み相談もあれば、そうでない物もあり、後者で特に印象深かったのは「入院中の服装とか化粧はどうしますか?」と言う質問。

妊婦とは言ったって、女性なら身なりは気になるもの。まして出産したら、お祝いに駆け付けてくれる人もいる訳で「見苦しい自分は見せたくない」って気持ちは当然の事。そして、その質問への解答はこうだった。

出産後は身体がしんどくて、そんなの気にする余裕はありません。お見舞いに来る人は赤ちゃんの顔を見に来るのだから、あなたの顔なんてどうでも良いのです。そんな事気にしなくても問題ありません。

しかし私は、この回答が信じられなかった。ちまたで見掛ける赤ちゃん連れの若い母親達は独身の娘さんと見紛うほどに小綺麗な人が多いのだ。私自身はそう言うタイプじゃないけれど、入院中も案外綺麗な人だっているんじゃないかなぁ…と思っていたのだ。

果たして現実は……と言うと、回答者の言う通りだった。出産を終えた母親達は、みな一様にズタボロで我が子にお乳を与えるのが精一杯で、自分の身なりどころでは無いようだった。

もっとも、私が入院していたのはNICUのある総合病院だったから、お洒落な産婦人科病院に較べると「出産が大変だった産婦」が多かったのかも知れないので断言は出来ないが、命を産み落とすのは、母体がズタボロになるくらいエネルギーがいる事なのだなぁ…と思った。

私は夫立ち会いで出産したのだが、夫は義母に出産を報告した際「自分も、あんな風にして産んでくれたかと思うと、本当にありがたい。産んでくれてありがとう」と言ったらしい。退院に駆け付けてくれた義母が嬉しそうに教えてくれた。

女性はズタボロになって命を産み落とすのに、いつしか出産の辛さを忘れ、再び、三度と出産に挑む逞しさも備えているのだから不思議だなぁ…と思う。赤ちゃん連れの綺麗な母親達もズタボロだった時期があるのかと思うと、ちょっと微笑ましいようにも思う。

私は明日で産後1週間。乙女な母に手伝ってもらいつつ、育児メインで家事を少々。まだ寝たり起きたり…って感じだけど、身体がシャンとしたら、バリバリ用事がしたいなぁ。今しばらくは甘えさせてもらって、早いとこ回復したいなぁ…って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
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2001年10月17日(水) 煮詰める。煮詰まる。焦げ付く。

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