仕事を辞めるにあたって、ここ最近は
引継ぎの人に新人教育に忙しかったりするのだけれど
それと同時に建築士さんにも、よりPCを使ってもらうべく
夏以降、ずっとパソコンやCADのレクチャーをしていて
その甲斐あってか建築士さん方も目に見えてレベルアップしてきて
なんだか嬉しい今日この頃だったりするのだけれど
今日は、ちょっと申し訳なかったなぁ……って事実に気が付いた。
どこの会社でもそうだと思うのだけど
PCの苦手な人もいれば、得意な人もいる訳で。
教える側としては、苦手な人にかかりきりなってしまって
得意な人は放っておいても自分で頑張れるだろ〜と言うことで
さほど気にもかけなかったりいる。
私の後ろの席のPさんなど、仕事は出来るし、PCは使えるので
私は「頼もしい人」だと思っていたのだけれど
じつはPさん、確かにPCの知識はそこそこあるのだけれど
初歩的なことを知らなくて、ずっと不便な使い方をしていたこと
今日、Pさんと話をしていて気が付いたのである。
「いつも、そうやねん。俺、いつも放ったらかしになるねん」
不貞腐れるPさんを見て、申し訳ない気持ちで一杯だってた。
Pさんは、黙ってコツコツ仕事をするタイプの人なので
私の中では「できる人」であって、教える対象ではなかったのだ。
じつは知らないことが一杯あるって知っていたらば
もっと色々なことを教えてあげたのになぁ……
粗末にしていたつもりはないけれども
これっぽっちも気にかけていなかったのは確かなのだ。
私は子供を育てたことがないので、よく分からないけれど
一般的に「手のかかる子ほど可愛い」なんて言い回しがあるのが
少しだけ分かったような気がした。
手のかかる子が可愛いという訳ではなくても
手のかからない子は、ついオザナリに扱ってしまうようだ。
いい子ってのは、何かにつけて損だよなぁ……と思った。
「できません」ってのをアピールしていくのも
生きていく知恵というか、世渡りなのかも知れない。
振り返ってみると、私にとって「手のかかる子」は
要領が良かったり、ちょっぴりズルかったりするような気が。
手のかからない子ってのは、なんて不憫なんだろう。
Pさんとは、あと少ししか一緒にいられないけれど
これからは気に掛けるようにするから……ごめんよPさん。
Pさんに、こっそり謝ってみたところで
今日の日記は、これにてオシマイ。