白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2001年10月17日(水) 煮詰める。煮詰まる。焦げ付く。

昨日、今日は休日だった。
某住宅会社でCADオペレーターをしている私は
一般の勤め人さんとは休日形態が違うのだ。
週に2日。火曜と水曜。
これが私の週末。

先日、親しくしていただいている先輩から
弟の退院祝いだと、極上の牛肉をいただいた。
先輩のご実家は精肉店を営んでおられて
ことあるごとに素晴らしい牛肉を贈ってくださる。

今回は時節柄「もし気にしないのなら・・・」
と遠慮がちな申し出だったのだが
狂牛病といっても、脳や骨髄や小腸を食べなければ安全なのだし
第一、私自身、そのテの事に関しては神経質ではない性質なので
ありがたく頂戴した。

スキヤキ用だの、煮込み用だの、使い勝手を考えた詰め合わせの中から
昨日は煮込み用にカットされた大ぶりの牛肉を使って
朝からビーフ・シチューを作った。

美味しい材料には、それなりの礼をもって応えるべし。

ハーブもワインもケチらず投入。
玉葱だって、あめ色になるまで炒める。
もちろんアクはこまめにすくう。
こと・こと・こと・こと煮込む。
手間隙を惜しんではならない。

「材料」が「食べ物」に変化していく不思議。
煮込むことによって
煮詰めることによって料理が美味しくなっていく不思議。

よく考えが行き詰まっている時
「頭が煮詰まっている」なんて表現を使うことがあるけれど
煮詰まってしまうまで悶えた先に、何が待っているのだろう?
料理なら美味しく出来上がる。でも人間は?

煮詰まっていく鍋を見ながら、他愛もない事を考えてしまった。
私も煮詰まっている。
牛肉を贈ってくださった先輩も煮詰まっている。
もちろん、原因も形も違うのだけれど
なんと煮詰まっている人の多いことか。

煮詰まって、焦げ付いてしまわない程度に
駄目になってしまわない程度に
すべてが進んでいくといいのになぁ・・・と思った。


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