雲間の朝日に想うこと


< 知れぬ街では他人でしょうか >


産まれた街。

育った街。

越した街。

訪れた街。





捨てた街。

近寄りたくも無い街。





如何でも良い街。













為人を、
聴ける様な気がして。

為人は、
街が創り上げる様な気がして。



其の街を訪れ。

想い、
感じ、
探ろうとするのだけれど。




知らない街を、
歩いた処で。

街を知った事になど、
決して、
為らない。
















其れでも。



気づくと足が向き。

気づくと、
以前より途方に暮れるのだ。






















街に響く城山の鐘。

落簀の並ぶ梁。

風に刃向かい、
自転車を漕いだ通り。

走り回った、
坂道。











近付いて。

近付けなくて。


途方に暮れて。

打ち拉がれて。



















俺は、
何をしに来たのか。


其の言の葉にも。

返事は、
返って来ないけれど。





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References
 Oct.04 2015, 「今更踏めぬ街でしょうか」







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2017年11月03日(金)


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History
2006年11月03日(金) 此の腕はもう不要でしょうか
2005年11月03日(木) 取るに足らぬ存在でしょうか
2004年11月03日(水) 本能で想って居ないと言う事でしょうか
2003年11月03日(月) 言葉が泳いで漂っていますか
2002年11月03日(日) 俺の負けですか





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小坊主
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