雲間の朝日に想うこと


< 此の腕はもう不要でしょうか >


其の行為に、
何処迄、
意図が宿るのか。

其れは、
不明瞭に違いないのだけれど。



其処には。

確かに、
機械的な損益以外の要素が、
在る筈なのだ。







其れ故に。




抱かれた、
其の肩越しに。

自慢気な笑顔を、
振り撒き。


自身の満足感を、
露わに、
放つのだ。










唯。

温かい、
或いは寒いと言う、
物理的な損益のみで振る舞うのなら。



俺の腕の中に在る時のみに、
魅せる顔など。

存りはしないのに。




















数日前迄。


寝入り端の、
俺の、
温もりを。

泣き喚き、
貪る様に望んで居た、
娘は。



其れで良いのだと、
したり顔で眠りに就き。











 「ほら。」
 「私だけじゃないんだよ?」

 「何が?」

 「娘も。」
 「湯たんぽがあれば小坊主いらないでしょ。」



姫は。

殊更に、
俺の神経を逆撫でする。






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2006年11月03日(金)


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History
2005年11月03日(木) 取るに足らぬ存在でしょうか
2004年11月03日(水) 本能で想って居ないと言う事でしょうか
2003年11月03日(月) 言葉が泳いで漂っていますか
2002年11月03日(日) 俺の負けですか





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小坊主
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