明確な拒絶と。
許容する懐の、 乏しさと。
離別の後の距離感には。
最短距離の比率が、 案外、 浸み憑いて居る物で。
より深く。
其の刹那を、 刻み付けた故に。
浮いては消え。
消えては浮き。
忘れぬ其の日の、 亡霊に。
苛まされるのだ。
「お誕生日おめでとう。」
「ありがと。」
「たまには声で祝ってみようかと想って。」
「うん。」
確かに。
互いの距離感を縮める術として、 声を、 扱ったのだけれど。
本質は。
文字の様には、 残らないからなんだ。
きっと。
---------- References Mar.13 2010, 「歩めて居るでしょうか」 Apr.20 2009, 「捨てたのは意志では無いのですか」
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