雲間の朝日に想うこと


< 狂えば此の掌に掬えるでしょうか >


身体を、
ふわりと浮かべて。

流れ着いた、
其の場所こそ。


正直に。
偽らずに。
想いの儘に。

在る場所なのかも知れない。





けれども。


其の、
身体を浮かべる事自体が。

殊の外、
困難なのだ。













流れの収束する、
其の場所へ。

指先を、
触れ掛けて居ても。



足下に絡まる、
海藻は。


決して。

互いの身体が、
浮かび上がる事を、
許さない。







此の、
指と指を。

触れ続ける為には。


足下で。

偽りの戯れを、
維持しなければ為らない。







そして。


何れ程、
藻掻いても。

指先を、
掌に納める事は無い。











矛盾と、
悲観に、
満ち溢れた努力に。


 「おかしくなりそうなの。」


半ば、
狂い掛けながら。













其れでも。



流れの、
行き着く先で。

ようやっと、
触れる事が出来た、
其の指先を。





手放す事など、
出来る筈も無いのだ。

お互いに。





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References
 Mar.10 2006, 「一歩目は何処に在るのでしょうか」







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2006年04月03日(月)


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History
2005年04月03日(日) 互いに期待し過ぎて居るのでしょうか
2003年04月03日(木) 元気の源は何ですか
2002年04月03日(水) 最後の糸を切れませんか





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